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奈良市街の西外れ、阪奈道路の入口近くに在る佛願寺山門脇のお堂に祀られて居る石仏さん。
奈良市街もここまで来ると周りに田圃が有ったり溜池が有ったりと・・・、里山の旧在所と云う景観が残している。
正式には浄土真宗本願寺派蓬莱山「佛願寺」、蓬莱の旧在所、民家の中にこじんまりとした佇まいを見せる。
小さなお堂の中央に大きな阿弥陀石仏がまるで「おいでおいで」をしてるように・・・、右手を胸に掲げて立って居る。
総高約175cm、蓮華座に立つ像高125cm、やや細い舟形光背を背負う、少年の様にあどけない阿弥陀如来立像を厚く刻み出して居る。
「おいでおいで」の来迎印は丸めた指が欠損、全体的には摩耗風化も少ないが・・・・、尊顔中心の鼻先が欠けていてなんとも気の毒。
頭部の螺髪や衲衣、衣紋も丁寧で写実的、その像容や連弁の様式から鎌倉後期の造立だとだと考えられて居る。
近くには尼ヶ辻阿弥陀石仏や尼ヶ辻地蔵石仏なども有り、大きく素晴らしい石仏が集中して居ます。
撮影2011.9.18