
弥勒石と呼ばれ、下半身の病気に霊験あらたかだとして信仰されている飛鳥の謎の石造物がある。
その石は、さも石仏のように扱われているが、その実、石柱状の巨石で頂点辺りを全回紹介した「マラ石」のように丸く加工していて、直立していると仏像のように見えない事は無い。
飛鳥川の土手沿いに覆屋が設けられ、その中に安置されています。
堂脇には奉納された草鞋が沢山ぶら下がっていて、今もちゃんと信仰が篤い事を窺わせられる。
正面
背面
高さ2m、幅1m、奥行き下部で80cm。頂部の丸い部分は約50cmぐらいでわずかに目や口を思わせるような刻みこみが見えます。
条理制の境界を示す石柱だとも、飛鳥川の堰に使われていた石だとも言われていますがそれは誰にもわかりません。
飛鳥の里人はこうした石にも神仏を見出して崇めていたのでしょうか??
撮影2006.12.23