愛しきものたち

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湖南市 少菩提寺跡の石仏

2006年05月14日 | 石仏:滋賀

少菩提寺は、我が家から約1時間少し、滋賀県湖南市菩提寺にある。

ある程度の予備知識と地図を持って出かけて見たが良く判らない、どうろ脇のガソリンスタンドで訪ねてみても判然としない。

それならばと、石仏さんの匂いのする方へと車を進めてみると・・・・・・ いました、いました、お待ちかね、県道脇の民家の間を少し山手に入ったところ、道路には何の表示板も無く、石仏の前まで行って初めてそれだと解る有様でした。

少菩提寺は、天平三年、僧良弁の開基、金勝山の、金勝寺を大菩提寺と称して、ここを少菩提寺と称したという。

 

寺は室町期に、小田信長、佐々木氏の戦禍で消失、廃寺になったという、しかし寺跡には、巨大な石塔や、石仏がみられる。

石塔は、多宝塔と呼ばれるもので、高さ4.5m、巨大な花崗岩製で、重要文化財にしていされている、仁治二年(1241)鎌倉中期の造立、また基壇の周りには、小石仏が数多く集められている。

メインの石仏は、民家の裏手と山裾の間小さな空き地に忘れ去れたようなたたずまいである。 いつのころか地蔵祭りが行われていたのか、鉄製の杭が赤さびていて、手向けられる花もなかった。

石仏は三体地蔵で中央が主尊、笠石を頭上に戴く等身大、像高1.6m、写実的な表情に鎌倉期の特徴がよく現れています。

阿弥陀三尊の脇侍のように二体の地蔵石仏があるが、この二体は室町期のものであるという。

しかし、その昔この辺りも奈良仏教の影響下にあったのだと実感させられ、その勢力範囲の大きさにおどろかされました。

撮影4.15.

場所はここ。



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