愛しきものたち

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寝屋川市 大念寺十三仏板碑

2012年11月21日 | 石仏:大阪

街中の小さな寺院に大小二基の十三仏板碑が並び建って居ます。

四條畷市役所より国道163号線を西へ約2km足らず、寝屋川市との境、堀溝交差点を左折、すぐ次の辻の向うに「一心山大念寺」の瀟洒な山門が見える。

三文の前の道路上が市境を分けており大念寺は寝屋川市に成っているが、道向かいの駐車場は四條畷市に入っているかも??

山門を潜って狭い境内の左手、白壁土塀を背に色石混じりの玉砂利を敷き詰めて二基の十三仏板碑と得体の知れない残欠を組み合わせた石造物が建っている。

向かって右端の十三仏板碑は高さ120cm足らず、花崗岩を舟形に整形、枠を残して舟形を彫り沈め、下部を刻銘部として広めに取り、その上部に三列四段と上部に虚空蔵菩薩を置く定形の十三仏を中肉彫りで刻みだしている。

大きな天涯を上手く舟形頂部に合わせた洒落た意匠に成っており、保存も良好ながら殆ど像容は定かではない。

下部には安土桃山時代の慶長十六年(1611)の紀年と、九行にわたって法名が刻まれています。

他方一基はこんな状態、舟形の花崗岩ですが、粗質な石材のため風化摩耗が激しく、頂部は欠損、中央部には大きなひび割れも見られます。

個々の尊像もはっきりせず最早十三個のダルマさん状態で天蓋の有無も確認出来ません。

高さ90cm、安土桃山時代の慶長十四年(1609)と右側の十三仏より2年早い造立が確認されて居ます。  

撮影2011.11.27



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