愛しきものたち

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姫路市 八家(やか)地蔵

2011年02月02日 | 石仏:兵庫

前回紹介の福円寺から直ぐ目と鼻の先、福泊漁港の最先端、コンクリート岸壁に囲まれたおおきな地蔵堂が有ってこの見事な丸彫りの大地蔵石仏が祀られている。

堂内中央に鎮座するこの地蔵石仏は鎌倉時代に造られたと伝えられる地蔵菩薩半跏石仏で子授け地蔵として江戸時代に書かれた「播磨名所巡覧図絵」にもその名が載せられているようです。

石仏は円形光背、台座を含めると2m以上有り本体と光背は共に一石から刻みだし、地蔵菩薩石仏としては希に見る大きさで半跏像と云うのも石仏には珍しい。

左手に宝珠、右手に錫杖を持ち、おおきな白毫を持つ張りのある穏やかな顔容は精緻で生き生きとした木造を思わせる程の見事な彫りです。

<両脇侍の尊名は僕には解らないが風化磨耗が激しく顔容も定かではない>

作造様式から鎌倉中期の作だと言われる地蔵菩薩半跏石仏は脇侍に見慣れない二仏尊?を従えていて、こんな方式の地蔵石仏も始めて見たような気がする。

地蔵を中尊に後の世に祀られたであろう不動や阿弥陀石仏などを従えていて妙な気もする。

外部境内には風化磨耗の激しい石仏が林立、その一体毎に可愛い帽子・・・・。

岩壁が造られるまでは播磨灘の波や潮風がじかに石仏の身体を削っていたのだろう?最早原型を留めないものも多い。

現在、潮止め岩壁に周りを囲まれ窮屈そうですが・・・

撮影2008.9.14



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