加古川東岸を河沿いに走る県道18号を河口方面から遡ると河が大きく蛇行するJR神野駅付近に小高い城山が有ってその西裾に永昌寺という寺があり。その前の道路わきの小さな祠の中にこの阿弥陀三尊石棺仏が祀られている。
辻の地蔵さんと言う風情で、真新しい花や線香も手向けられ地域の中に今も新興が行き続けていることが手に取るように伺える。
勿論「寺元地蔵」と呼び習わされているがごらんの通り阿弥陀さん。
一見、石棺だとわかる等身大の家形石棺材の裏へ定印の阿弥陀如来坐像、その下方左右に勢至菩薩と観音菩薩の立像を刻むというが殆ど確認できない。
銘文が刻まれ南北朝時代 康永二年( 1343年)追善供養のために作造されたもので、現在地は道路拡張とともに移動されたものだそうです。
像高約60cm、彫りは稚拙で野趣に富んでいて微笑ましい。
撮影2008.9.14