兵庫県たつの市の揖保川東岸にそそり立つ觜崎屏風岩に連なる南側の岩壁に刻まれた磨崖石仏です。
たつの市街から国道179号線で揖保川沿いに北進、約4km先の船渡の交差点で県道724号に入り揖保川を渡りきった觜崎橋東詰の信号で左折して河川敷道路に車を進めると左手の頭上高くで地蔵さんが迎えてくれる。
<磨崖石仏前の流れは「地蔵の瀬」と呼ばれている>
現在ではこのように近くまで車で進入することも出来また磨崖直下まで近づいて拝むこともできるが、昔は揖保川の対岸に遥拝所が有りそこから此の石仏さんを拝んだ様です。
因みに川幅は約200m近くも有り、とても石仏の存在すら解らない。
大岩壁の下から約7m程上方の岩壁に、舟形を彫り窪め蓮台上に立つ地蔵立像を厚肉彫りで刻み出している。
像高約130cm、定型地蔵、花形後背中に円形頭光を刻み、南北朝中期の北朝年号、文和3年(1354)の刻銘がある。
地蔵の三方向には臍穴と深い線刻が残り地蔵を覆う何らかの設備が設けられてたようで、地元では「イボ取り地蔵」と呼ばれ信仰されているようです。
約15m上流の岩面には四体の地蔵磨崖仏が刻まれている。
下方に二体を大きくその上方に小さな一体、後の一体がどうも見当たらない。
右手上方にそれらしき痕跡は有るのだが・・・・・・・地衣類が邪魔をしているのだろうか??
やっぱり臍穴と線刻が有って架け覆いが設けられていたのだろう。
播磨に在って石棺仏ではなくこれほどの磨崖石仏が有ると言う事は別の文化圏だったのだろうか・・・・・??
撮影2009.3.22
いままで思い出していましたが・・判りません・・・
でも、以前は磨崖仏に覆屋を掛けるなんて知らなかったので(大和にはたぶん無いと思います。)
地蔵さんの周りの枠と臍穴が印象的で、記憶に残ったのだと思います。
播磨は北条の五百羅漢、相生の瓜生羅漢
山伏峠の石棺仏以外は知らないもので・・・。
まあ、これはだいぶ離れていて違う文化圏のような気がしますよ。
でもちょっと印象的な磨崖さんでした。
山の上まで登って寝釈迦を見てきました
(寝釈迦は石仏じゃないです(笑))
僕も取りすがりに寄るくらいだもん有名どころでしょうね。
>山の上まで登って寝釈迦を見てきました
僕は全くこの石仏のことだけしか知らなかった。
またこちら方面にこられるときは是非声を掛けてくださいね。
平地でもお供しますよ。