愛しきものたち

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京都市 洛西竹林公園の石仏群(旧二条城出土石仏)

2012年03月05日 | 石仏:京都

洛西竹林公園の一画に石仏が集められていると言うので訪れてみた。

京都市街西部、洛西丘陵の竹林や雑木林を切り開き、造成された広大な洛西ニュータウンの東端に洛西竹林公園と言う余り知られていないテーマ公園がある。

本題とは関係ないので余り悪口など言いたくないが、全く算盤勘定無視、役人根性むき出しの大無駄テーマ公園、因みに僕が行った日は、2年前のゴールデンウイークが終わった次の土曜日、広い園内では誰一人として出遭わなかった。

日本庭園風、竹林公園斜面を少し登った一画に地下鉄工事で出土した旧二条城の石垣に使われていた小石仏が数多く並べられている。

殆どが総高1mにも満たない阿弥陀坐像です。

たまには地蔵や大日だと思われるものも・・・・・。

旧二条城は御所の西側の一画、永禄12年(1569)織田信長が室町幕府15代将軍足利義昭のために築造したもので、この石仏たちは主に石垣の石材として利用されていたようです。

これだけ顔を剥がされ、首を取られた石仏さん達を並べ立てられると目を被いたくもなる・・・・。

勿論工事の際に傷付いたものも有るでしょうが石材として石積に利用されていたのでしょう。

当然永禄以前に像立された石仏ばかりなのでしょうが??いかにも良く似た阿弥陀坐像石仏ばかりが目立ちます。

当時日本で布教活動をしていたポルトガルの宣教師ルイス・フロイスは、枯れの著作「日本史」の中で、「信長は多数の石像を倒し、頸に縄をつけて工事場に引かせ、それを見た町衆は驚嘆と恐怖をに慄いたようです。

これらの石仏は京都地下鉄建設に伴う昭和50年から53年にかけての発掘調査により確認され、この場所に展示保管されています。

 

撮影2010.5.8



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