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前回の石仏からすぐ近く、旧国道1号線をほんの少し大津方面に行くと左手道路わきにも 大日如来と掲げられた簡素な覆堂がある。
大きな天道大日如来と書かれた提灯の下、地蔵石仏や小石仏と共に、この大日如来と呼び慕われる石仏が祀られて居る。
大きな横広の舟形光背を背負い立派な肉髻(にっけい)を持ち蓮華坐上に結跏趺坐する如来石仏坐像です。
此処では真っ赤な涎掛けを外すのが躊躇われ、印相が解りませんが・・・。
総高約1.3m、像高90cm、厚く彫り出した像容は良くまとまった中にも力強さが感じられ、前回紹介の義経大日石仏に相通じる。
大日如来と呼ばれるこの石仏は、薬壺を持たない古式の薬師如来像と考えられて居るようですが、紅い涎掛けがなんとも・・・
近場だから再度行って確かめてこようとは思いますが・・・鎌倉中後期の造立。
所謂これも義経石仏の内の一体だといわれています。
伝説はともかくとして京都市内にはこうした造形の石仏が数多く有る。
撮影2009.5.30