愛しきものたち

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美杉町下之川 石御堂巌(いわみどういわお)の磨崖石仏

2012年03月03日 | 石仏:三重

昨日紹介の仲山神社から八手俣川越し、対面斜面に有る大岩壁に刻まれています。

「石御堂巌」・・何と読めば良いのだろうか??「いわみどういわお」と石友さんに教えて貰いました。

下之川を縦断する県道43号沿い、JA三重下之川の横手から一部オーバーハングして庇状になった大岩が高さ18m、幅90mにも及び繋がり、磐座(イワクラ)信仰をそのまま留めるかの様に岩庇下巌には石造物が・・、少し外れた岩壁には磨崖仏。

岩庇下の巌には庚申さんと弘法大師や小石仏・・・

ベンガラ色も残って庚申さんとしては、かなり良く出来た石仏さんです。

片やこちらの方が遥かに古いですが、現在すっかり忘れ去られたように岩壁上に残る磨崖石仏です。

背の高さよりずっと高い壁面に二つの深い龕を穿ち、向かって左手には地蔵三尊

中尊の像高約1mといったところだろうか?、脇侍約60cm

円頭光背を負う室町様式。

向かって右手、隣の龕には薬師三尊と云うことですがこの通り・・、蔦が絡み着いてるのと、風化が激し過ぎるのかサッパリ判別不能状態です。

せめて手の届く位置にあったらちゃんと掃除でもし、目の位置で撮ればもう少し見えたのかもですが??

この大岩はいずれ神の宿る磐・・・原始イワクラ信仰が中世、仏教と合体、この岩壁に仏を刻みつけ、近世、現在見るような民間信仰色の強い、このような形に変化して来たのだろう。

撮影2011.7.17



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2 コメント

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Unknown (たいしん)
2012-03-03 12:51:54
「石御堂巌」確か(いしみどういわや)だったような・・・
この磨崖さん結構大きな物なのに残念ですよね。
左右完全に残っていたらさぞかし・・・

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Unknown (ぺん)
2012-03-03 17:00:13
>「いしみどういわや」ですか・・、又直しておきますわ。
地蔵の方はこんなに良く残って居るのにね。
薬師さんどうしたんでしょうね??

それより明日の天気、せめて3時頃まで降らなきゃ万歳ですけどね。
僕に気を使わず、たいしんさんの行きたいところに行ってくださいよ。
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