こちらは三重県三大奇祭の一つ数えられる下ノ川仲山神社のごんぼ祭り、前回の飛鳥座神社と同じく男女根崇拝に拠る素朴な子孫繁栄・五穀豊穣を願う祭りです。
祖霊を畏れ鎮め子孫繁栄・五穀豊穣を祈る「祭り」は本来「祀り」と書き表すべきものだと思いますが・・・・??
旧美杉村下ノ川は三重県津市の中心街から1時間、約40kmも南西へ走った布引山系、八手俣川沿いの谷間に集落が点在する懐かしい景観の残る里山地域です。
そんな一画に鎮座する仲山神社の祭神はあの知る人ぞ知る「金精さま(金山彦命)」、あの男根崇拝で良く知られています。
境内への石段途中にはなんとも妙にコミカルな狛犬さん、阿形の方も・・・
吽形の方にも立派な一物・・・しかしこれが狛犬だとは笑ってしまいます。
祭りは毎年極寒の2月11日、精力強壮の薬だという「ごんぼ(牛蒡)」「ボラ(鯔)」を供物として行われている。
本殿での祭典が終わると鬼をめがけての弓引き・・
此処での的の鬼はこんな異体文字です・・・・、鬼を矢で射て厄を祓う何処でも良く見かけるものですが。
これが終わると暫くして境内石段から輿に載せられ、杉の木で作られた男根が氏子によって担ぎ上げられてきます。
続いて稲藁で造られた「女陰」・・・、いやに人手の少なく思えるのは、僻地の人口減少化の為なのだろうか??
もう引退しても良さそうな人まで担ぎ出されているような・・・・
境内に上がった男根と女陰はひとしきり合体を繰り返すが担い手に若者が少なく少し迫力を欠く・・・。
まあ直立していて中々立派な一物です。
こちら中々立派かどうか良く解らないけど複雑怪奇な形をした女陰です。
こんな形をしているもんかなあ・・・・としげしげと見廻しました。
しかしひとしきり済めば「祭りのあとのさみしさは~~~」・・・いくら奇祭とは云えここは片田舎過ぎるもん。
撮影2009.2.11
おおらかさがいいですね
人が素直に自然のなかの
ひとつの生き物である
ということを感じさせてくれます
狛犬は
愚生は
狛狼ではないかと思っています
オビシャの「鬼」の的も
なかなか素朴な雰囲気で…
近頃忙しくてブログUPもままならないようですね。
僕はこのような大らかさの中に居ると今の文明って一体何なのかと不思議な気分に成ってしまいます。
そろそろ暖かくなって外にも出やすく成ってきますね。