なんとも撮影のし辛い磨崖石仏さんです。
昔の写真を見てると覆い屋もなく青天の元おおらかに野の仏の感が有っていかにもそそるものが有った、けど実際出逢ってもこんなんじゃちょっとがっかり・・・
それでも文化財保護とやらでこうにでもしないとだめなのかなあ???
京都縦貫道千代川ICで降り、東山裾の北之庄東谷、嶺松寺裏山の台地にそれと解る覆い屋の中に祀られています。
元々は背後の山中に八王子権現として祀られていたようですが昭和中期の台風で山津波に遭いここまで流された様です・・・。
でも見事に見えるように留まったもんだと感心・・・・、いや後からちゃんと据え直したのかな??
撮影は格子戸からレンズを突っ込み、暗い堂内を撮影するしか無く不自由極まりないから写真もそれなりです。
幅約5m、高さ約1.5mの横長自然石に30cm弱の月輪中仏を20体刻んでいて、他ではちょっと目にしない石仏さんです。
近江の日吉大社山王二十一社の本地仏を表したものとされるが、やっぱり摩耗風化も強く小さいので像容も定かではない。
此の写真では左端2体目に見えるのが一番大きく阿弥陀如来、中央寄り同一月輪の中に2体の尊像、すべからく坐像で、二十月輪二十一尊仏と言ったところ。
中央寄り右手の石仏さん達。
南北朝期の造立とされ神仏習合の典型とされる磨崖石仏がこんな丹波の地に在るなんて・・・・・。
奈良大和高原で多く見かける多尊磨崖石仏に似てないことはないけど、全く意味の違う石仏さんです。
撮影2008.1.4
この前のおにぎり地蔵さんもそうですが
月輪の中は普通梵字仏ですから・・・
しかも、二十月輪二十一尊仏とは・・・
これは確かに珍しいものですが覆い屋がなんともです。
覆い屋などのないポツンと
野晒になっているときに行きました
最近も行きましたが
雰囲気が違い過ぎました
僕もその頃に出逢いたかったなあ・・・。
あまと昔じゃ随分違う雰囲気の石仏さんも多いですからね。
コメント有難う。