愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

奈良市南ノ庄町 腰痛地蔵

2011年11月16日 | 石仏:奈良

奈良市街から柳生方面に続く国道369号線は里山を縫って延びる走り慣れた好きな道。

市街を出てほんの10分も走ると県道33号線との分岐点、中の川の信号を左手に取って10分も走れば鄙びた長閑な里山の南の庄。

集落の入り口辺り、県道の左手脇に簡素な覆堂と、横の空地には小さな建物。

覆堂には所狭しといっぱいの槌が置かれ・・・・・、なんやこれと思わず云った感じ。

堂の正面に掲げられた説明板に依れば、曰く、腰痛で悩む人はこの槌を持ち帰り、これで腰を叩けば治ると言われており、治れば新しい槌を御礼参りに奉納するという民間信仰だそうです。

俗に腰痛地蔵と呼ばれるこの石仏は近くの地中から村人が掘り出したもので、舟形に削り出した花崗岩に身の丈約1mばかしの阿弥陀如来立像を刻みだしたもの、全く地蔵さんでは有りませんが・・・・。

阿弥陀石仏は江戸期のもののようで、左手にはキリークを刻んだ銘号碑・・・・。

辺鄙な里山の農作業がいかに過酷で辛く腰への負担が強かった事を偲ばせるせる石仏さんで、捨てがたい景観とまだまだ民間信仰の中にある。

撮影2006.9.16



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4 コメント

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Unknown (たいしん)
2011-11-17 00:26:21
30年ぶりに訪れたら覆屋が新しくなって
隣に籠り堂?が出来ていました。
此処の雰囲気は結構お気に入りです。
この石仏さん、ほっこりしますね~
昔より槌が多くなっているような・・・
近くの殆んど見えない磨崖さんは行かれましたか?
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Unknown (ぺん)
2011-11-17 07:07:05
おはよう、たいしんさん。
これ間違いでUPしてしまいました。
カテゴリーの修正段階で投稿日時まで更新してしまい此処に出てしまいました。
もう半年以上前にUPしていたものです。
>近くの殆んど見えない磨崖さんは行かれましたか?
前に聞いちゃ事があるような??どこでしたか??
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Unknown (たいしん)
2011-11-17 08:07:57
腰痛地蔵の東側の道を田んぼに沿って北に10メートル行くか行かないかで
左手に見えるる岩の両面に彫って在ります。
光線によっては全く見えませんので、じーっと目を凝らして見てください。
暫く見ているとだんだん見えてきま~す(笑)
http://blog.goo.ne.jp/sekibutudaisuki/e/74892f077e8e5c5eb895d08111fb62b5
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Unknown (ぺん)
2011-11-17 16:36:44
了解、ありがとう。
又近くに行ったら覗いてみます。
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