愛しきものたち

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米原市清滝 地蔵半跏石仏/他

2013年07月01日 | 石仏:滋賀

先日紹介、京極家墓所の有る「清滝集落 」南外れ山中に石窟を造り、中に丸彫りの地蔵半跏石仏が収められて居る。

この山道ははこの先にある「北畠具行(きたばたけともゆき)」の墓所参道・・・

墓は古式な宝筐印塔でたかさ2.2mと立派な物、貞和3年(1374)の年号が刻まれ、具行がこの地で果て、16年目の供養塔だそうです。

半跏地蔵は墓所への入口右脇の石段を上がった切石を積んで造った石窟の石殿に安置されて居る。

石仏は高さ約65Cm、円頭光を負い、磐座に半跏・・、風化摩耗が激しく顔容も定かでは無い。

下部、手足の表現に稚拙さも見られ、南北朝~室町初期の像立だと考えられ、やっぱり「具行」の為の供養仏だと考えられて居ます。

人の余り来ぬ山中で、祠の天井からムカデが落ちてきた。

撮影2011.8.15