愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

京都府久御山町 東一口(ひがしいもあらい)山田家長屋門

2013年06月17日 | 街道街並集落 景観 

細長い家並が続く東一口(ひがしいもあらい)の中ほどに、壮大な長屋門を有する山田家の屋敷があり、巨椋池は無くなった今も当時の面影をよく伝えて居る。

国道1号線、京都南ICから大阪方面に向かい宇治川を越えると、前方には巨椋池を埋め立て造った一面の水田地帯が広がる。

それが昭和16年に完工した巨椋池の干拓地、その北西部、巨椋池にあった細長い中州に沿って古い建物の残る町並みが続き、細長い集落の両脇には、干拓で整備された排水路の前川と古川が流れ、巨椋池での漁業を忍ばせます。

ベンガラ出格子虫籠窓・・・・現在ではこんな民家も少くなった。

この通りに面した山田家はその昔、巨椋池漁業権の総帥であり、御牧郷十三ヵ村をまとめていたという大庄屋で当時の姿を今に伝えています。

若い頃、たまたま何の予備知識もなくこの前を通って驚きの極みだった事を昨日の事の様に思い出す。

豪壮な長屋門は、東西15間(27メートル)、奥行2間半(4.5メートル)、2間半の入口には、観音開きの大きな扉がありますが、現在固く閉ざされています。

屋根はすべて「丸に五つ引き」の家紋瓦で本瓦葺き、棟(むね)の両端の鯱は重厚な白壁とよく調和し、まるで城下町の武家屋敷のようです。

現在保存工事が進められ、近く一般公開されるとか??もうされたかも・・・・・。

撮影2013.4.1