一本松の阿弥陀石仏と言うから、てっきり松の根元に有るとばかり思っていたが・・・、大きなムクノキ(若しくはエノキ?)の下にあり
香芝市南端を東西に走る国道165号線、香芝市役所から西に約500m、畑西信号を左折、工場奥にある台地空き地に立つ大木の前に今にも倒れそうなほど斜めに立ちつくしている。
石仏は身の丈程の安山岩自然石を舟形状に加工、蓮華座に立つ来迎印阿弥陀立像を半肉彫りで刻み出す。
像高105cm、半亀甲柄の様な連弁が特徴的な室町中期、寛正四年(1463)銘が刻まれて居る。
舟形の彫り込が深いのか上部がオーバーハングしているのが得意で目を惹く・・・・・。
華奢な体躯に大きな頭部、尊顔は若者らしい精悍さが見られる。
この地は近く専称寺の旧境内地、石仏はその遺物だと思われるが詳しくは判らない。
安山岩にしては風化摩耗が其れ程進んで居ないのは、堂内仏として永らく信仰されて居たからだと思うが・・・・・・。
撮影2011.11.27