愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

奈良市都祁相河(つげそうご)町  墓地一石六地蔵

2012年03月15日 | 石仏:奈良

昨日紹介の薬師堂から道路を挟んで墓地参道が斜面に伸び、少し登るとこれもコンクリート基台上に整備されてしまった一石六地蔵があります。

昔の写真がそうであったように、斜面の笹葉と語り合うような風情は、もう望めませんが・・・。

緩やかな斜面の墓地参道にあって、集落を見下ろし、まるで六体が語りあうかの様に一列に並び立っています。

安山岩の山形石材は幅75cm、高さ約80cm正面頂部の月輪内に地蔵種字の「カ」を刻み、像高約40cmの六体地蔵一列に配している。

スマートでシンプルな体躯、やっぱり極端なまでに簡略化、デフォルメされてまるで「こけし」を並べたようです。

銘は有りそうですが判読不能、江戸中期頃の造立・・・・、それでも石の仏はそれなりの味わいを持っている。

撮影2012.2.12