先日紹介、安場(やすば)の隣村、古山界外の天台宗真盛派の寺院に有る石幢、石仏の紹介です。
直ぐ近くにはあの書家の大御所、「榊獏山さん」の屋敷もあって知る人ぞ知る、鄙びた景観の残る伊賀の里山です。
集落の南外れ、光明寺の山門を潜った本堂の前に有る六地蔵石幢は総高約2.5m、六角形の火袋部の高さは約35cm。
その一面毎に像高約24cmの各地蔵菩薩立像を半肉彫りで配している。
南面よりの火袋部・・・受台には各面に其々穴があり、供花や線香を供えるためのものなのだろう・・・
現在灯明は写真のような形で供されている。
南西面から・・・・、ここからそう遠くない美杉村上多気や曽爾村に有る石幢にも共通するものが有る。
本堂裏手に有る地蔵石仏は総高約1.2m、像高約80cmの定型地蔵、四等身と頭デッカチでローカル色豊かな像容ですが・・
天文二十三年(1554)室町末期の刻銘があります。
<北西面から・・>
六地蔵、特に錫杖地蔵の像容と天文二十三年の地蔵とはよく似ていることから、同一作者に依る物ではないかと言われています。
撮影2011.2.26/2011.4.17