愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

伊賀市蓮池 蓮生寺阿弥陀石仏 

2012年03月13日 | 石仏:三重

駒形に整えた独得な石材に刻まれた阿弥陀石仏さんです。

伊賀市より東方木津川支流の久米川を県道56号線で遡ること、約10km、20分、長閑な里山の蓮池集落がある。

集落の中心、久米川左岸の小高い丘陵地に建つ蓮生寺門前には夥しい数の小石仏や石塔の集積が有り、最前列には一際目立つこの阿弥陀石仏が祀られている。

石仏は高さ94cm、幅60cm、像高55cm、駒形花崗岩に二重光背を深く彫り沈め、線彫り蓮坐に座する定印阿弥陀坐像を中肉彫りで刻み出している。

そう遠くない森寺、長隆寺の阿弥陀石仏と良く似た衣文を持っており、南北朝前後の造立だと考えられています。

集積の中部には一寸見慣れないこんな石塔も有り、小さい集落ながら、この寺の古い歴史を窺わせます。

撮影2011.3.12