愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

奈良町 徳融寺(とくゆうじ)の笠塔婆四方石仏

2010年12月30日 | 石仏:奈良

奈良町は元興寺を中心に懐かしい家波が軒を並べ訪ねる者達に懐かしさと安らぎを与えてくれる。

奈良町記資料館から南西方面へブラブラ歩いても約五分、小さな寺の多い一画に結構大きな境内を持つ融通念仏宗の徳融寺がある。

平安時代の子安観音を祀る小さな観音堂南脇に珍しい笠塔婆石仏が有る。

石仏は四角柱の上に方形型の笠石を乗せ、それぞれに顕教四仏を中肉彫りで刻んでいる。

正面北面には薬壷を持った薬師如来・・・左側東面には釈迦如来・・

南面には阿弥陀如来・・

西面が弥勒仏となっている・・・・。

何故だか方向が四仏とずれているのは後世に位置を移動して据え違えてしまったのだろうか??

花崗岩、高さ 115cm 像高約80cm 幅 40cm  鎌倉時代後期の造立。

ここは中将姫ゆかりの寺として名高い。

撮影2007.3.4