鈴鹿山系最北端、霊仙山の南西、芹川最上流部、源流域の二つの谷からの流れがこの集落で落ち合う処からの名称だろう。
<車載カメラの画像です>
国道307から県道17号で芹川沿いにひたすら走りきり、これ以上はこの時期「冬季閉鎖」で進めなくなる所にある集落が霊仙落合。
<写真は雪の残るものが2008年の3月、雪の無いものがつい最近の12月のものです。>
まだ新しく見える建物もしっかり戸締りされていてこの時期全く人の気配はない。
集落は細い流れになった芹川ぎりぎりに行く車の車幅いっぱいの県道17号線、その道際の石垣上に建つ民家、懐かしい風情があるが最早人の気配は感じられず物音一つしない。
此処は霊仙山への登山口、集落の中心辺りの公民館前広場はこの通り駐車場になる。
集落の奥に進むと道路は左に大きくカーブするがこの奥は既に冬季閉鎖中、12月1日から3月20までは冬季閉鎖で進めない。
このエリアの家は比較的手入れがされていて、それほど痛みもひどくない。
集落最奥から・・・・、左に見えるのは寺院、寺らしくない建物に蓮の字がみえる。
正面から見ると、まるで小学校か公民館の様にも見えるが、軒先肘木には象鼻があって寺として建てられた建物だと納得できる。
軒先につられた梵鐘も妙なアンバランスが印象的です。
寺の境内より見た集落(下は寺左側民家と土蔵)、約3年前に在った土蔵は崩れ果て解体されたのだろう・・・。
細い芹川の左手の民家は、まだまだ人が住めそうな立派な屋敷で土蔵もしっかり残っている。
川の右手エリアには有る民家はどれも痛みが酷くてすべて廃家状態、もう何年も人の手が入った気配さえ無い。
残念ながら今や崩れ去るのを待つばかり・・・・。
崩れかけた土蔵も、その脇におかれた石仏も過ぎ去った過去を思わせる以外の何者でも無いのが哀しい。
撮影2008.3.16 : 2010.12.11