滋賀県多賀町は琵琶湖の東岸側鈴鹿山中にある、紅葉の赤が心に沁みるような美しい谷間の集落。
何も好き好んでの限界集落じゃない、マスコミや評論屋さんはなんだかんだと小難しいことを云うけど誰もそんな集落で生活したことなど無いんじゃない??。
鈴鹿山系滋賀県側の麓多賀町、犬上ダムから流れる犬上川南谷に沿うように走る県道34号で遡るとほど無く左手谷より流れだす大杉川に出合う。
谷川を詰め登って行くと直ぐに大杉集落のの入口辺り、此処から見る集落はびっしりノキを連ねているように見える。
集落への道は此処で川沿いに延びる新道と右手集落内を通る二手に分かれる。
まずは川沿い道を・・・・・
谷川の流れはあくまでも清く、川向には高い石垣を積み上げた懐かしい建物が軒を並べる。
こちらは裏側になるのだが・・・・・・。
左手高台に鮮やかな紅葉、その奥にに朽ちかけた和洋折衷様建物・・・・・。
登ってみるとこんな感じ、和洋折衷の建物は人の気配が消えたお医者さん、隣には庄屋さん風の大きな建物、きっとこの村の名士であったに違いない。
苔むした石垣の上に土蔵、診療所、萱葺屋を覆ったトタン屋根、真ん中に公孫樹の古木、両側には真っ赤な紅葉、山郷の古き良き時代を髣髴とさせる風情です。
左手高台に有る鎮守へと上る道沿い。
集落は約20軒余り、しかし人の気配が感じられない民家も・・・・。
神社付近から見降ろす集落はどの家も立派で美しい。
しかし何軒もの民家には夜になっても灯が点かない。
帰りは寺の有る集落内道を・・・
この建物は一体なんだったのだろう??今は公民館として利用されてるようだが・・・・、廃校跡・・・・違うかも??
主の居ないブランコが木枯らしに揺れる・・・時として美しいものには哀しさも潜んでいる。
撮影2010.11.27