Painful diabetic neuropathy(PDN)は難治性の病態である.近年,末梢神経の易興奮性と,それに伴う中枢への影響(興奮性アミノ酸glutamateの増加・抑制性アミノ酸GABAの減少)が,そのneuropathic painの病態に関与していると推測されている.抗てんかん薬であるTopiramateは,バルプロ酸塩,gabapentinとともに,GABAを調整することによってNa,Ca-channelを抑制するが,今回,ランダム化比較試験(RCT)の結果,topoiramateがPDNの治療薬として有効であることが報告された.具体的には12週間の使用で,半数の症例に改善を認め,またこの間,血糖コントロールを悪化させることなく体重も2.6kg減少させた.つまり,TopiramateはPDNの治療において一石二鳥かもしれない.
しかし,日本ではtopiramateにしても,gabapentinにしても保険で承認されておらず使用できない.欧米におけるRCTで,有効性と安全性が示された薬剤については,本邦においても早期に使用できるようなシステム作りが望まれる.
Neurology 63;865-873,2004
しかし,日本ではtopiramateにしても,gabapentinにしても保険で承認されておらず使用できない.欧米におけるRCTで,有効性と安全性が示された薬剤については,本邦においても早期に使用できるようなシステム作りが望まれる.
Neurology 63;865-873,2004