Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

全曲を無事エアーチェック

2015-08-18 | 生活
土曜日の午後は2015年「ニーベルンゲンの指輪」の第一クールの大詰め楽劇「神々の黄昏」の放送だった。八月一日に録音されたものだった。上手く録音できたと思う。四度目となると流石に音量調整も微妙に上げられるようになった。詳しくは録音したものをMP3-320で流し聞いてからとなるが、なかなか手ごたえがある演奏実践だった。ただし、2013年、2014年よりもよくなっているかどうかはとても疑問だ。

そして漸く分かったのは、CD/DVD化をしないと声明した指揮者ペトレンコの判断で、商品化で予算を搾り出そうとしていたバイエルン放送協会の放送録画もなくなったということである。前提条件として商品化があったようで、その公共放送局の制作費が問題になったのか、はたまたバイロイト祝祭有限会社がブロックしたのかは定かではない。放送協会の映像制作は、カタリーナ演出の「トリスタン」同様に映画館ライヴ以外の商品化がなくても撮影は可能なので、寧ろ後者の可能性が強い。そもそもこれだけ歌手の面々が変わってしまえば商品化などは難しかっただろう。やるならば昨年行うべきだったろう。

そのようなことで、実際にはカメラは回っていたかもしれないが、先ずはペトレンコ指揮カストルフ演出の「ニ―ベルンゲンの指輪」は映像では幻の公演となる。写真等でもなかなか細部までは思い出せないので、それを体験した者にとっても改めて演出を評価することは難しくなった。そこで、三年間分のラディオ放送の録音はかなりコレクターアイテムとなってしまったが、ネットで交換サイトを探してもなかなか見つからない。理由は分からないが、ストリーム放送のコピーが難しいからだろうか?

エアーチェックと呼ばれるようなラディオ放送を録音していたのは、十代の頃やデジタルラディオ放送の二十世紀までのことで、今世紀になってからは殆どそのようなことはしていなかった。なぜならば、オペラにしてもコンサートにしても特に管弦楽団の演奏するようなもので録音して何度も聞き返す必要のある放送などは皆無だったからである。そのような点でもペトレンコ指揮のオペラ演奏は画期的で、今回録音したものもとても研究し甲斐がある。いずれUSB-DACを入手したらと思うと楽しみである。

そして、「ニーベルゲンの指輪」全曲をエアーチェックに成功したのは初めてなのだ。これまでにピエール・ブーレーズ指揮パトリース・シェロー演出のそれは暮れのNHKで何度もカセットやオープンリールで試みたものだ。それでも「ラインの黄金」や「ヴァルキューレ」は通常のオペラぐらいの長さなのでともかく、「ジークフリート」となると用意していたヴァージンテープの在庫が尽きて、録音していたものの余白に押し込もうとなったのだ。もうそうなると大変で、細切れになると同時に録音の手が回らなくなってしまって、断念と相成るのだった。それもNHKの放送時間がストーヴの欠かせない深夜から未明に掛かってくると布団に潜り込んでいるうちに眠り込んでしまうのだった。可也クリアーでパンチの効いた軽いサウンドが特徴的だったそれも「神々のたそがれ」となると早くもプロローグで結構疲れを感じてしまった思い出がある。



参照:
比較の仕様がないのか 2015-07-18 | 雑感
MP3で試聴する更年期状態 2015-07-28 | テクニック

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