Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

待降節景気の街並み

2015-12-20 | 
ミュンヘンから帰って来た。流石に疲れた。朝八時過ぎに出て、帰宅は翌朝一時半前だから、17時間半の外出だ。その間、車に往復五時間ほど、昼飯で一時間ほど、オペラの休憩時に十分ほど座っただけで、十時間以上は立ち続けだった。

帰りの車に乗るとコネスティカット州で死去した指揮者クルト・マズーアの訃報が流れていて、大統領などの弔辞が伝えられた。車中でメンデルスゾーンの録音なども流れていたが、相変わらずの印象だった。ゲヴァントハウスの管弦楽団での日本公演のラディオ放送ぐらいしか聞いたことがないが、その印象は変わらない。ニューヨークの指揮者になったことと、壁が崩壊する前にデモ行進に登場したことがラディオによるとこの指揮者の最も偉大とされることらしい。なぜこの人が大統領候補になっかたは未だに分からないが、月並みなヒューマニズムだけでは無理だろう。それにしても合衆国の田舎に引っ込んでいたとは知らなかった。奥さんは日本の人だと思ったが最後まで一緒にいたのだろうか。

ラディオは、第四アトフェントになって漸くクリスマス商戦が賑やかになったと伝える。この冬は暖冬のために冬の衣料が売れなかったことで落ち込んでいたのだが、ここに来て冷やかしだけでなくて、かなり売れたと大喜びだ。

実際にダールマイールなどでみていても、高価なトリュフを購入するお客さんやキャヴィアに食指を動かす人などが居て、中々景気が良さそうだと感じた。ミュンヘンの目抜き通りのお店は世界的な高級ブランドが並んでいるので、確かにそうした商品が動けば銀座での爆買いなどとはまた違う経済があるのを実感する。

フランクフルトと比べると、銀行だけでなくジーメンス、BMWを筆頭に世界を牽引する工業も多いので、高所得者や資産家が多い。オペラでも結局高額の席まで完売してしまうのは、観光客だけでなくそれだけの富裕層が多いということで、チューリッヒなどとあまり変わりがないのだろう。ヴィーンなどとはやはり経済力が違う。


同時に流れていたニュースは、NHK発表の東京オリムピック予算の突出だ。六倍の膨張の主な内容はトランスポートという大変な額が話題だ。


参照:
コンサートホールの環境 2015-12-11 | 文化一般
経済的に降臨するミュンヘン 2015-05-26 | 暦

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