Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

初めてのファンクラブ

2023-03-01 | 
「影の無い女」の楽譜はまだ一頁も捲っていない。未だに序奏に追われている。展示会のアンドロイドや記事もまだ読み切れていない。

非常に興味を持っていることは、既に言及したのだが、広義的には生殖、結婚、生活となる。考えを纏めるためにもう一度大まかに見ていくと、1919年初演の「影の無い女」の主題は竹取物語の影の無い奥さんに生殖能力がないことになる。何故創作当時にそれが大きな主題になったのかはその背景に人口動向問題があったからだ。勿論社会的にも大都市化が進んで従来の市民社会に於ける性道徳の変化もあったのであろう。

当時は世界大戦があった訳でだが、今日現在も全く同じようにその問題が横たわっている。少なくとも経済先進国での主要な政治社会問題であるのは周知の通り。そしてそこに不毛な性行動が加速している。それを象徴しているのが上の展示会に座っているシリコン作りのアンドロイドとのコミュケーションやネットにおけるリモートセックスと先ずは位置付けた。考慮するモデルとしては非常に分かり易い構造だと思う。

染物師のバラックとその妻との関係も生きた者同士の夫婦であるのだが、そこには不妊によっても最早性的な関係は無く、不毛な夫婦としても構わないのかもしれない。その意味合いにおいてはネットにおけるリモートと何ら変わらないとなる。

今回こうしたお勉強を兼ねて、初めてファンクラブというものに入った。生まれて初めての経験である。長嶋選手の、山口百恵どころか、どんな音楽家のでもファンクラブなどに入ったことなどはない。なるほど、サイモンラトルなどは二十代の若手指揮者の時からのファンでもあるのだが、それだけである。

そしてこともあろうにクラブ入会したのはセックスサイトのモデルさんである。都合上ということもあるのだが、実はそのサイトの営業形態や親会社のやり口にとても興味があった。つまり経済的にどのような構造になっているかが知りたかった。最も重要なのはそこに搾取めいた構造がないかどうかである。性的なコンテンツを提供する者の立場から見たかった。

無料で登録すれば、男性でも18歳以上の証明書類さえネット送信すれば何かをサイトで提供できる。そこからもう一つ頭を突っ込むと、投げ銭からどれ程の収益が得られるかどうかと最も重要なところに至る。実質的にはやはり末端に行くとマフィアな世界が背後に広がっていた。

これはなにもそうした性的な商品でなくともあり得ることで、所謂広い市場でどのように換金するかの実務的な作業となる。二次三次的にネットサイトでのコンテンツとして使用されて広告収入などとして微細に換金されていく。同じような現象は、なにもポルノ商品でなくても大芸術の複製品としてのメディアコンテンツは殆どネット内に落ちているのと変わらない。そこから最も搾取のうけにくいファンクラブ料として支払うことによって、少しはその内部情報に触れることになっている。仕事の経費で落とす価値のある僅かばかりの投資となった。しかし興味は更なるところに広がる。同好者を増やすために少し尽力もしている。



参照:
チャットライヴの性道具 2023-02-23 | 女
女性の楽劇と評されたもの 2020-08-17 | 女

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