Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

オペラの前に揚がる花火

2023-09-19 | 雑感
ベルリンの最終日は夕方まで宿で過した。静かなところなので、晩の初日のお勉強をしていた。しかしあまり楽譜を見る時間はなかった。完全版の楽譜がないこともあり、また完全テキストもないので、少なくとアウトラインと作風について情報を集めていた。そして初めての場所に出かけるので、再度駐車場所などを研究していた。なによりも少し歩かないといけないのでジーンズで出かけることにして、現地で駐車の可能性を試してみることにしていた。

飛行場のそれも一番格納庫の道を隔てて反対側は、大きな警察所や税関などが並んでいる。安全性は高いのだが、反則を取られる可能性も高い。ゆっくり調べようと思って、早めに出たつもりが、折からの当局に殺害されたイラン人女性へのデモンストレーションがあって、大混雑していた。そこから外国人居住区が近いこともあるのだろう。ベルリンの街の風景は大阪とかアジア風のカオスが至る所にあるのだが、あの辺りになるとイスタンブールよりもどこか中東の様な感じもある。

なんとか18時半には予定通りの駐車場所迄至ったが、先ずは格納庫まで走ってみて地図などにはない駐車の可能性を調べる。既に開場前には送り付ける車なども路肩に停車している。更に進むと高級車から急停車して背広の若者が二三人がサッと下りて後部座席のドアを開けた。マフィアの風景だったが、横にモスクがあって、ベルリンのアラブのボスだと直ぐに分かった。前日にはティーアガルテンシュトラーセの日本大使館廻りを「事前調査」したのだが、公用車ではなかったがあの近所のアラブ首長国連邦などの大使館筋だったかもしれない。勿論ドイツで最もユダヤ人が多く住んでいるのもベルリンである。

この先は外国人居住区のノイケルンというところでUターンして、サイドの道を覗いてみた。警察のところは住居者等は進入可になっていたのだが、右折してしまったから仕方がない。石畳を先に進むと車検場もあってパーキングメーターもあった。格納庫のある管制灯台からも遠くないと確認したので、先ずは1ユーロで駐車して、コインで10ユーロも無かったので、先ずは会場を覗いてみることにした。距離としては400メートルぐらいかもしれないが横断歩道があって、徒歩4分程は必要だった。それでも地下鉄駅の駐車よりははるかに近い。しかし石畳だったので靴も傷むので着替えて靴を履き替えるほどでもなかった。抑々そういう場所でもない。それに上着がいるような気候でもなかった。知っていたらベストでも着ていただろう。

両替を何とかして、コインで残りの2時間15分の駐車切符を買う。欲も土曜日の22時迄集金するなと思うが、近いところで見つかって嬉しかった。今後来ることもないとは思うのだが、いい場所は見つかった。開演前には花火が遠くで揚がり、何よりも広々とした滑走路の風景は気持ちがよい。まるでヴェルサイユか何かのような気分で夏日和の週末だったから決して雰囲気は悪くはないのである。

この飛行場はナチの時代にヒトラーにより作られたらしい。往路にはクーダムに入る時にナヴィが落ちてしまって慌てたのだが、飛行場標がまだ道標に出ていて助かった。今でも一部は使用しているようで、全くそのことは考えてもみたことがなかった。お陰で大きな混乱がなくアプローチできたのである。



参照:
連邦共和国文化圏各々 2023-09-18 | 文化一般
漆黒の闇があったから 2023-09-15 | 歴史・時事

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