Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

大きな舵きりの象徴的ご真影

2009-12-17 | マスメディア批評
FAZ紙に習近平と明仁天皇の大きな写真が載っている。そこでは小沢の要請による緊急会見とあるが、その事実関係は分からない。小沢の背後に誰がいてどのような利権が働いているのかは兎も角、この写真の意味するものは大変大きいだろう。

それを間接的に説明するかのように、合衆国との食い違いが明白になってきたとして、既に同紙で感触として伝えていて、火曜日の鳩山首相の会見で明白となった普天間基地問題の参院選までの先送りを報じている。

ソフィア大学教授のザーラー氏は、鳩山のアジア構想として今回の相互交歓を、両国にとって重要な関係改善として捉える。

要するに日本新政府は新しい外交へと大きく舵を切ったのだろう。小沢一行の示威行為もさることながら、やはり上の写真は象徴的に思えるがどうだろう。つまり北京にとっても日本が孤立するようなことがあれば中国としての面目や影響力を損なえることになり、鳩山アジアン共同体構想における中国の指導的立場への東京の配慮を受け入れたものだと観測している。

同時に、野党が批判するようにその自民党の中で「その関係」を育んだ小沢によってごり押しされたとする尋常ならざる面談に、2020年には倍増するとされている両国の経済関係や2015年前に三十億ユーロと五倍に増進する売り上げを目指すセヴンアイグループの進出も、「交易ならず単一市場の需要」と強調する直嶋正行が率いる経済産業省の影も垣間見えているのだろうか?これが、EUや他の諸国に与える影響は計り知れない。

その証拠に北京で「古い友人」として歓待された小沢は一切中共の「人権問題」に触れていないと、こうした全体像を暗示しているのは、ヴィーナー新聞特派員フリッツ・マルティンである。



参照:
Chinas Vizepraesident bei Kaiser Akihito,
Okinawa-Entscheidung verschoben, Petra Kolonko, FAZ vom 8.12.09
Tauwetter zwischen China und Japan, Die Wiener Zeitung vom 8.12.09
Japan und China Audienz beim Tenno, Martin Fritz, F.Rundschau
天皇制廃止も目前の敗北感 2009-12-16 | 歴史・時事

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