Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

フランクフルトのお題二つ

2019-06-07 | 文化一般
フランクフルト歌劇場での二つの上演の新聞評を読む。出かける準備の一つである。一つはヘンデル作曲「ロデリンデ」、もう一つはシマノフスキー作曲「ロガー王」。評などを先に読むのが嫌なこともある。所謂ネタばれと言うのが嫌だとなる ― 尤も演出云々でなくて評価の核心であるが。しかしこの二作品とも殆ど知らない。そもそもこれに出かけても良いと思ったのは評判の良い演出と、未知の曲ということが決め手となった。

そして前者のフランクフルト初日の評判はやはりよい。それは共同制作で既に上演されているので少なくとも演出がよいのは周知で、それでもクラウス・グートのそれは興味深いに違いない。そしてフランクフルトでのキャスティングも評判が良い。そして詳しく載っている。しかし幾ら詳しく書かれても想像できない。しかし如何にも詰めすぎな感じが唯一欠点とされると、益々準備の必要を感じる。一体いくら時間が残されているのだろう?

KRÓL ROGER von Karol Szymanowski

そして新制作でこの日曜日2日に初日を明けた「ロガー王」も思ったよりも評判が良い。そして批評を読むと早わかりで作品の根幹も分かる。少しお勉強の意欲が湧いてきた。双方とも歌手陣だけでなく指揮者も管弦楽も健闘しているようでそれだけで少し安心だ。

月曜日のブレゲンツからの「千人の交響曲」第二部中継のあと、未だにオンデマンド化されていない。楽団が以前のように再びCD化する可能性はあるが、MP3で一月ほど晒しても全く問題は無い筈である。音質が悪いからと言って拒絶する必要もない。謎であるが、そこで日本公演の録画を観てみようと思った。幾らか料金が掛かるが、新しいWLANネットになってから使っていない。そして実際に試してみると以前はHD仕様では再生不可だったのが可能になっている。そしてその音声も良くなっていると思った。映像ほどに音声は大きな負荷が掛からないので差異を付ける必要もないのだが、圧倒的に迫力があった。ラディオ放送の方の音とは若干異なる。その差異がどこから来ているのかは分からないが、映像の方が近接感が強調されたミキシングになっているのかもしれない。兎に角迫力があって、ペトレンコ指揮では舞台上の演奏だけに最もゴリゴリした音録りになっているかもしれない。

そして聞いてみると日本から戻って来た時にミュンヘンで聞いたものよりも「子供の魔法の角笛」はいいと思った。基本は歌手のゲルネに合わせているに過ぎないが、マーラー解釈の細やかさでは立派だ。当時の交響曲五番からこうして八番まで聞いて漸くキリル・ペトレンコのマーラー演奏実践が呑み込めてきた。

それにしてもペトレンコが日本デビューで指揮した「タンホイザー」などその多くは在任期間中の頂点を示す演奏をしたレパートリーであって、本当にこの指揮者の職業的なモラルをこうしたところにも強く感じる。そうした舞台での姿は芸術云々とはまた異なるところ放つ光彩であり、やはり徐々に大きな支持を得ることになる要素なのだろう。まさしく彼を見出したバッハラー支配人の言う通りなのかもしれない。



参照:
Erotische Entfesselung, Gerhard R.Koch, FAZ vom 4.6.2019
Darum ist der Schmerz so schön, Wolfgang Fuhrmann, FAZ vom 14.5.2019
店仕舞い商法もどき 2019-05-23 | 雑感
マーラー作プフェルツァー流 2017-10-15 | 音
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