Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

想定より急がされた決断

2019-06-21 | 雑感
来年出かけるケルンのフィルハーモニーについて調べた。重要な音響についてである。最も問題になっているのは遮音性であると書いてあった。街の中にあり、交通規制が必要になると書いてある。実際にはスケードボードとかスチュワーデスバックの転がる音がホール内に響くと俄かに信じられない事が書いてある。地盤の作りの問題と思っても、車とか地下鉄なら分かるが、一体何だ?釣り天上で上が落ち着かないというのなら分かるのだがどうも違うようだ。少なくとも通行制限で処理されていると書いてある。

放送ではお馴染で最も印象に残っている中継は小澤征爾指揮のヴィーナーフィルハーモニカ―だった。「プルチネッラ」は録画していると思うがとても印象深かった。

会場の大きさも2000人と比較的小振りで、ワインヤードでなくコロシアム型になっている。しかし、舞台の背後は扇の要になっていて、160席ぐらいしかない。車いす席などを取ればシューボックスにおける合唱席とそれほど変わらない。更に舞台の後ろが結構高い反射板の壁になっている。興味深いのは半円形舞台で楽器配置もそれに準ずるようになる。

今回考慮したのはワインヤード型のエルプフィルハーモニーとの音響的な相違である。演奏曲によっても優劣は変わるかもしれない。放送での印象からするとよく鳴るホールでありながら濁り感は全くないのがケルンで、寧ろ綺麗に響き過ぎる感じがある。近いところでは天上の反射板からの跳ね返りがありそうで、視覚的にも上から来る。舞台上のひな壇からのカメラで見ると、最高額席の最後列ぐらいの高さが丁度だが、そこでは左右から棚の壁が張り出してくる。吊り下げマイクで録られた拍手の音は可成りしっかりしていて、ファンダメンタルがあるのも特徴だ。個人的には大管弦楽は一望したいので、ある程度距離を置きたい。もう一つは距離感の問題で、コロシアムの後方になると棚を含めて急激に上昇している。要するに視界はとても効くようになるが、今度は天井との距離が問題になってくる。エルブフルハーモニーでは最上階席の庇を除くと問題にならない条件がここでは出てくる。それでも舞台との距離感や視界がよいとそれ程残響が間延びした感じはしない筈だ。典型的な例はアルテオパーの舞台から遠い席の距離感と残響感がとてもマッチしていて視界程に遠く感じさせない。

エルプフィルハーモニーの特上席を狙った。しかし価格225ユーロを確認したら出足が鈍った。ルツェルンの最高金額320フランには至らないが、ここからの足代は更にかさむ。そもそもそのプログラムのスターターの一曲「三章の交響曲」だけがお目当てなので、宿泊代を計算してと思っていたら、出遅れた。そして結論は、やはり最高額の数少ない良い場所を狙うか、一番安いところを狙うしかないとなった。しかし予想通り電話は繋がらない。完全に最上額席が入らないことがはっきりすれば方針転換する心算で電話をかけ続ける。

10時発売開始の30分以内で繋がらなければ最低額席は難しい。一時間以内でいい席があるかどうかだろうか。ネット販売開始は八時間後で、別枠でおいてある可能性は無いので、直ぐに入れても殆ど残っていないと想像する。そもそも中途半端価格帯は希望していなかったので、確認するだけの作業になりそうだ。

さて、これで決心がついたか?なんと一日仕事になってしまった。しかし思いがけなく違う方向へと打開策が表れてそれも直ぐに決断すべきと分かったので大変だった。要するに秋に購入すればよかったケルンでの券がもう既に大分出ていることが分かってしまった。これ以上待っていても入手の可能性すら危うくなる。すると高価でもハムブルクに出かけなければいけない。しかしその券が入手が難しいとなるともはや選択の余地が無くなった。三回券の定期で手を打たなければならない。単独券ならば更に高価な席を狙ったが、三回券で二回ぐらいしか行けないとなると、一枚は売ってもどうしても無駄が出る。

そしてエルブフィルハーモニーの入場券ネット解禁の18時、なんと残っていた!やはり価格がネックになっていて、背後の席を中心に残っていた。これならば年始のユース管弦楽団よりも残っている。説明はつかないが、この価格になると冷やかしが消えるという事だろう。それどころか殆ど私の理想としていた席があった。それをクリックも椅子取りゲームになる筈がならなかった。不思議でたまらない。

そして支払おうと思うとログインできない。焦る、そのまま名前等を入れると支払いまで行った。カードで払うと、携帯電話が必要になった。ガレージに走った。口がカラカラになった。15分の持ち時間に焦った。支払額229ユーロでケルンにもし三回券で支払っていたよりも10ユーロだけ上乗せされた。先ずはこれでいいのだ。文字通りプラチナティケットである。



参照:
エルブフィルハーモニ訪問 2019-01-11 | 文化一般
高くて旨いのは当たり前 2019-06-20 | 生活
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