Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

行ってみようよTTIP DEMO

2015-10-09 | マスメディア批評
フランクフルターアルゲマイネ新聞がTTIPについてひっそりと伝えている。ネットで見つけて、朝刊を見たが見つからない。土曜日にベルリンで予定されている大掛かりな反対運動への情報である。

そこには、所謂推進派の政治家などの言論が紹介されているが、その本人自体が殆ど情報を得ていないことなどを書いていて、ネット署名やその他の反対派は情報音痴であるとの経済政治家の批判を打破している。

この新聞は、TTIPに関しては慎重に扱ってきていて、それは今までのATTACなどのグローバリズム反対派への言及などとは一線を画していた。つまり、経済界やその他の動向を慎重に見極めるとともに、同じく情報を持ち合わせていないということでしかないのだろう。

実際に交渉当事者EUの資料も連邦政府から二十名ほどの人がアナログで二時間の限定で資料を観覧できるだけで、全く情報が開示されていないことを伝えると同時に、WIKILEAKSのクラウドファンディングの状況を報じる。そしてノーベル経済賞のスティグリッツなどの反論を載せる。

日本のマスメディアが騒いでいるらしいTTP大筋可決と、クリントン候補の態度表明が風向きを大きく変えたようだ。我々世界統一市場実現を目指すコスモポリターンなグローバリストからしてみても、ここで声を上げるのは当然の市民の義務であるように感じてもおかしくないことなのである。

シナに続く輸出大国のドイツの輸出はここに来て落ち込んでいるらしいが、貿易大国ではあっても大きな市場がさらされる日本でなぜこれほどに市民のTTP支持が大きいか?その原因を考えると、貿易立国として我々が習ってきたように日本が嘗ての高度成長のころの輸出と、その後の貿易の構造の変換が国民に十分に認知されていないことも大きな要因だろう。

そもそもアベノミクスやらの考え方が現実とはかけ離れた経済政策で、それにも騙される国民がいるから支持率が上がるというような珍現象が生じるに違いない。宣伝報道の日本のマスメディアに比較するまでも無く、まだまだ連邦共和国のメディアは健全であることを改めて思い知る。

土曜日の運動のHPをみた。とても上手に出来ていて、VIDEOもとても気が利いている。これをみれば、日本の国会前に行くよりうも遠距離から足を運ばなければいけない連邦共和国市民も、個人で気軽にどの列車で行って帰ってこればよいかが一目瞭然だ。そしてなによりも、そこへ行く意義を瞬時に理解できるようになっている。今後日本の市民が大規模な運動をしようとするならばとても参考になると思われる。



参照:
Verhandlungen im Geheimdienst-Milieu, FAZ vom 10.10.2015
TTIP & CETA stoppen!
血祭りに上げられるVW 2015-09-22 | 生活
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