Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

Fuck you, everybody!

2011-12-06 | マスメディア批評
11月後半に纏めて福島関係のニュースがあったようだ。独第一放送では其々、ブランデンブルク放送が、日本のスター山本太郎を含む福島からの訪独団を迎えてエネルギー自給自足の風車の村を案内した取材、またラジオブレーメンが福島県の職員たちをフラウエンホーファー研究所などに迎えて再生可能エネルギーの可能性に関してレクチャーして案内した風景と感想。特に後者は12月にも企業家を加えて具体的な案に関して意見交換をするようだ。

まさしく、山本太郎が語るように、幾らでもこうした先端技術を導入して日本の再生可能エネルギー分野技術での世界的競争力を養って雇用と持続性のある経済成長を推し進められたに係わらず、それを極力阻止した原子力むらの責任は今後とも厳しく弾劾されるべきであろう。

さて、反対に日本での取材はバイエルン放送局のお昼時の全国番組で何時もの日本特派員アブレッシュ氏の丁寧な取材で、抜き取り検査後の米の汚染が見つかり市場の信頼性を失った福島の有機農業者の苦闘が紹介されている。

「毒を売りたくない」と言う山田さんは、自ら測定器を購入して、さらに放射線管理師の資格を取得したそうだ。多くのサムプルを請け負って検査しても、たとえ農作物に検査限界以上の汚染が見つからなかったとしても、農民はその汚されてしまった自らの土地を嘆いて苦悩するのである。政府も行政も信頼できなくなった農民たちの素顔を見て表する言葉も浮かばない。

それ以上に落ち着かなくさせられたのは既に伝えたベルリンの放送交響楽団の慈善公演の模様である。若いホルン吹きの女性団員が発ガン率の上昇などを圧しても参加している様子や、何人かの女性と若い奏者がそこに参加していることである。

女性楽員が津波の痕を見て思うように、なんて人間などはこうも生きてしまえるのか腹立たしい気がするのである。こうした旅行に参加するにはどうした気持ちがそこに働いたかは人其々であるが、正直なところ特殊な信条がそこにあるとしか思われない。とても腹立たしい限りであり、心からの賛辞を叫ばずにはいられない。

同じような情景を築地から何時もの報道姿勢で独第二放送は伝えている。決して低くはありえない汚染物質を口に一杯頬張る人達、まさしくそこに生きる厚かましく逞しい日常が描かれる。



参照:
Japan: Angst vor verseuchten Lebensmitteln (ARD/BR)
Internationales Interesse an "energieautarker" Gemeinde (ARD/RBB)
Besuch aus Fukushima (ARD/Bremen)
Musiker des DSO in Japan,
Benefizkonzert für Fukushima (ZDF/Kultur)
Japan: Fisch stark radioaktiv belastet (ZDF)
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