標高2367メートルの山小屋は、天候回復期にあって、晴れて早朝零下となった。前夜の宴会はメルローの赤ワインを主に進められたが、ビールの消費も多かった。小屋の娘さんに「もう初日から始まった」と言われるほどの賑わいだった。予想外の興味ある展開に興奮気味であったのだろう。
前日に小屋にある資料を調べると、なかなか面白い対象も見つかり、アルプスでのクライミング経験の無い者に合わせて先ずは小屋横の岩山を二人づつで登る事となった。
尾根を攀じる一般ルートと言うべき容易なものであったが、流石に高度感もあり、部分的には弱点を見つけなければ到底登れそうにもない小さな切戸を二度超える。下山は、60メートルのシングルザイルを使って四回ほど繰り返さなければいけない。
小屋のテラスでヌードルスープなどを摂って、午後はクレッターガルテンで岩の感じ掴み、中間確保の取り方の練習などを積む。最近の傾向として、室内クライマーなどもいて自然とのコンタクトの取り方に慣れていない場合も多い。ドロミテ山地の岩の形状からすると、砂時計や岩頭を如何に旨く使えるかが登攀の成功を左右する。
翌日の登攀を期して、さらに赤ワインの消費が伸びる。小屋からの差し入れの二リッターの赤ワインが指し水となり、白ワインにまで手を出す者がいてブレーキが利かなくなった。
前日に小屋にある資料を調べると、なかなか面白い対象も見つかり、アルプスでのクライミング経験の無い者に合わせて先ずは小屋横の岩山を二人づつで登る事となった。
尾根を攀じる一般ルートと言うべき容易なものであったが、流石に高度感もあり、部分的には弱点を見つけなければ到底登れそうにもない小さな切戸を二度超える。下山は、60メートルのシングルザイルを使って四回ほど繰り返さなければいけない。
小屋のテラスでヌードルスープなどを摂って、午後はクレッターガルテンで岩の感じ掴み、中間確保の取り方の練習などを積む。最近の傾向として、室内クライマーなどもいて自然とのコンタクトの取り方に慣れていない場合も多い。ドロミテ山地の岩の形状からすると、砂時計や岩頭を如何に旨く使えるかが登攀の成功を左右する。
翌日の登攀を期して、さらに赤ワインの消費が伸びる。小屋からの差し入れの二リッターの赤ワインが指し水となり、白ワインにまで手を出す者がいてブレーキが利かなくなった。