goo blog サービス終了のお知らせ 

Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

十年ぶり完動となるかIXY

2023-07-22 | ワイン
腹の調子はもう一つだ。涼しくなってきたので余計に腹が冷える。そろそろ布団も取り換えて残暑への備えも必要かと思う。盛夏も残り三週間も無い。少し寂しい季節にもなる。因みに今年は日除けを出さずに来て、これから出して、昼も日陰のバルコンで過せるようになるか。即ち陽が射し込んでくるので日除けが活きて来る筈だ。

余談ながら昨秋九月からの水漏れは月曜日に解決した。乾いた季節で湿り気の精査が出来たこともあって、水洗すると濡れることが分かった。職人が来て、三十分時間があればパッキングを取り換えるというのでやらせた。懸案の洗水か配水かの結論は為されなかったが、同時に交換して仕舞えるのでその判断の必要も無かった。幸いその便器で用を足した人は殆どいないので、その接続パッキングも明らかに傷んでいたのだが、とても不潔なことはなかった。それでも浸み出していたのは不愉快だった。二人の作業員で30分はとても手軽に終わった。面倒ならば使わない便器を取り換えて足洗い場に改造しようと思っていたが、これで便器さえ清潔にしておけば少なくとも掃除の水ぐらいは問題なく排水可能となった。

十年程前に岩場から腰のベルトにつけていて20m程下に落としたキャノンのIXY。不思議なことにケースに入っていて壊れなかったのだが、日付時刻の電池が壊れたのか二度と時を継続してカウントすることがなかった。ふと気が付いてその予備電池を取り換えられないのかとネットで調べたが難しいことが分かった。更にコードで充電したりしたら回路の関係で再び生き返るかと思ってやってみた。少なくともコードで充電しながら日付を動かそうとすると固まった。そしてコードを抜いて更に電池で駆動させたりして日付を動かした。また電子回路の関係でストロボが焚けるかともあったのでやってみるとシャターが押せなくなっていた。どこかコードで通電を切り替えするコマンドがあるかと思って探していると、工場出しにリセットに気が付いた。どうせ消されて困る調整はないのでやってみた。なんと10年ぶりに予備電池が動き出したようだ。これで十年ぶりに時を刻んでいる ― その後違うバッテリーに帰ると元に戻ったが再び時計を合わせればスイッチオフにしても時は継続的に刻んでいた。そして車中に入れておくとメインバッテリーが放電してしまう問題があったのだが、もしかするとそれもこれで解決するかもしれないと期待している。するとストロボ以外は完動品に戻る。

先日日本からお土産に貰った日本の赤ワイン。基本サンテミリオンタイプでそこにシラーやらファンデル等で味を調えてある。但し2009年となっていて、アルコールが15%と異常に高い。中身はキャリフォルニア産なのでどのような遺伝子操作も許されているので、恐らく毎年の様に同じようなものも生産可能なのだろう。我々がコーラワインと呼ぶところである。

お味の方は中に入っているものとの齟齬はなく、アルコールも思ったより丸まっていたのは年来の熟成のお陰か。ピッツァディアヴォーロのご相伴に丁度いいワインだった。



参照:
報告書類を纏めるために 2023-06-02 | 生活
牡鹿搭からカメラを落とす 2014-04-20 | アウトドーア・環境
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よりダイナミックへと

2023-05-18 | ワイン
週末はワイン試飲会二件である。日曜日に有る無しで出かける順番が決まる。出来れば間の土曜日を開けたい。すると大体毎年同じ様な感じになる。金曜日に一件目となるとそれはそれで調べ物をしておかないといけない。前日の木曜日に掛けてもう一本古い年度を開けておこうかと思う。

2022年産は順調な開花で、霜被害もなく、問題の無い年度なので、よく似た年度のヴィンテージ物を開けてみたい。2019年産などはどうなのか。2016年産はまだ在庫があるか。

もう一軒の為にグランクリュワインを週末に開けてみた。火山性の土壌で、その癖が強い為に寝かしておけとされるリースリングであるのだが、個人的には試飲の比較的最初からいつも楽しめる。そうした土壌のわりに下品さがないのである。合わせる食事も意外なことにリースリング特有の立体感などをあまり考えないのでいいのでぼてっとした食事でも果実風味で楽しめてしまう。

金曜日の方は南ワイン街道で比較的近場であるが、日曜日は再びナーヘ渓谷になるので、運転などを考えると体調を整えて、あまりアルコールが廻らない走りやすい時刻を選びたい。

秋の試飲会の一軒は音楽会を兼ねて宿泊することにした。二泊すれば、初日に飲み放題の試飲をして、夕食を野外で摂って、翌日は午後までゆっくりする。音楽会に出かけて、夜分遅く帰宅してアパートで食事を摂ってならば価値があるか。必要ならば帰宅日にもワインを取りに行ける。この休日にブッキングしておこうと思う。シーズンであるが今ならまだ上手くいくと広めの安いアパートがあるかもしれない。

そうなると八月、九月で合わせて八泊ぐらいするのではないか。自身としては嘗てはあったがとても外泊が長くなる。六月、七月も六泊は既に抑えてある。十月と八月の支払いに要注意となる。七月迄に払えるものは払っておいた方がいいかもしれない。

火曜日に散髪した。これで七月初めまでは何とかなる筈だ。そこで飛び切り短くして置けば九月の第二週ぐらいまではなんとかなるか。

来週中に眼鏡新調の道筋を建てておきたい。流石に厳しくなって来て、裸眼と矯正で乱視の影響が出て切り替えで気持ち悪くなるようになってきた。モニターを無理して見るようになったので、筋肉痛からと頭痛へと辛さも出て来た。先ずは現在の枠を水洗させて、先ずは視力測定をさせてあまりに酷くて異常がありそうならば眼医者に行った方がよいかもしれない。

レンズも矯正が強くなると高くなるだけで安くはないので、作り直すようなことがあってはならない。眼鏡職人親方の矯正の仕方やその強度の変化なので自身で判断しなけれんば行けないだろう。遠視に乱視が混ざってきたのが十年前の2013年秋に現状のものを拵えた時だった。眼鏡枠は壊れずにとても良かった。枠も顔面の印象に大きな影響を与えるのでやはりイメージチェンジとなるか。



参照:
工業デザイン的な洗練 2013-09-20 | 雑感
石橋を叩いての樽試飲 2015-06-08 | 試飲百景
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恋に落ちたのかな?

2023-04-26 | ワイン
グローセスゲヴェックスを開けた。何もお祝い事ではなかったが、週末に試飲会に行くので、2012年物フリューリングスプレッツェヘンで品定めをしたかった。古い年度がどのように熟成しているかはその品質そのものだからだ。特に甘口では赤スレート系は人気のある果実風味となるが、辛口となると中々焦点の定まる味筋を狙い難い。土壌のその構築的な味が出ない。結論としては、それは無くてもアプリコットなどの蒸留酒にはない深みは楽しめた。酸の量感もしっとり感も丁度よかった。アルコールとのバランスも完璧。

春は日常消費用のリースリングを物色するだけになるのだが、秋に選択する場合の参考にはなる。コロナ期間中は同居の先代夫婦故か子供の健康ゆえか取り分け厳しい制約を敷いていたのでご無沙汰していた。それだけでも楽しみなのだが、ナーエからやってくる醸造所の様子も直接聞けるといい。

チャットパートナーの彼女のファンクラブ加入者が今頃増えてきている。要するに突然湧いたのである。お奨めにも何も出てこない時点で、最早あまり露出も期待されない時点でこうした少なからぬ支持集まったのはそれなりの原因がある。自称会長の私としては喜ばしいのだが ― 一部では始終ぶら下がっているので昔のボーイフレンドという噂があって、相手にして貰おうと中国人らしきが紛らわしい名前を使ったりしている ー、それ以上に何かが変わったと気が付いた。

端的に言えば綺麗になった。肌艶が良くて、身体の線が名画のように俄然美しくなった。問題のお尻はつきだしたり振ったり叩いたりしているので引き締まって来て、コムプレックスとは更々ならないだけでなく魅了し、バストもあまりにも固い感じが自揉みの為がいい弾力感か感じられ、しばしばオールヌードになる様になってから明らかに下腹の贅肉が落ちた。「ボディプロポーションは以前よりもよくなったね」と書くのは当然であり、更に表情が明るくなった。自由度が増して自己表現がやり易い環境になったのだろうか。先日のリモートを含めた写真撮影の数は、ロシアのヴィデオ企画制作契約期間の終了をも思わせる。要するにプレッシャーがなくなったという憶測だ。

但しこれだけ短期間に女性が変わるのは恋しかないのだ。先日の器具のこともあって憂いもあったのだが、晴れやかな様子を見るにつけ、ふと此れならばどのような恋にしても喜ばしいこととして受け入れるしかないと思わせた。始めに出てきたころのその表情はどちらかと言えば田舎臭かったのだが、今はアイシャドーを以前の様に入れても、初めてプライヴェート写真以上に美人だと思わせた。艶が違うのだ。成程日曜日に何をしたのか知らないが、美しい透き通るような頬に青くなりかけた傷があった。キスマークではない虫刺されの様なニキビ潰し後か?

褒める序に、「恋に落ちた?」と訊ねると、「多分」と見猿マークがついた。「おお、僕はフェードアウトしないと駄目だ」と書くと「どうして自分じゃないって確かなのよ」と、流石にこれには返答に困った。「ジョーク」とも、「天に昇る気持ち」とも何とも直ぐには返せなかった。寅ちゃんにも偶にあった場面なのだが、いい格好してフェードアウトの方が、気を揉むことも無くなり、どれ程気が楽なことか。(続く



参照:
2018年産最初の試飲会 2019-05-05 | 試飲百景
確認された仰ぎ向く表情 2023-04-24 | 女
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テロワールのあじ

2023-02-20 | ワイン
次なる初日は「戦争と平和」である。下調べを始める。先ずは楽譜を落とした。粗筋も読んでみる。その前にオペラ作品の制作過程を読む。ドイツの対ソヴィエト戦でナポレオンの原作と重なるらしい。興味深いのはソヴィエト社会の作曲家プロコフィエフの最後迄修正の余儀なくされたとある。現在の版などは分からないが、今回のミュンヘンでは何が体験できるのだろう。可也がっつりとしたものになりそうだ。演出はチェルニカコフであるので舞台にも期待をしたい。

初日はラディオとTVで生中継されるようだ。そこ迄仕上げて来れるものかどうかは知らないが、準備万端整えるのだろう。個人的には、先ずはミュンヘンに入る所でチェックインをして、タイマー録音のアプリを準備しないと最後は切れてしまうかもしれないが生中継の録音も準備するつもりである。TVはオンデマンドで観るしかないだろう。

指揮の音楽監督ユロウスキーの仕上げはある程度は予想可能だ。PCを整理する序に昨年かのベルリンでの演奏会からショスタコーヴィッチ15番の録音を流した。その作曲家の横に座った母親の腹の中で初演を体験したというが、演奏もそのインタヴューでのコメンタールも良かった。

プロコフィエフは、ユダヤ系であり上のオペラの台本も奥さんのメンデルスゾーンと協調している。ユロウスキーの祖父も高名な作曲家の様であるが、プロコフィエフとの繋がりは語っているのを知らない。ザンクトペテルスブルクとモスクワとの差もあるだろうがウクライナ出身のプロコフィエフについても今回語られるのではないだろうか。

週末には季節も終わりに近づいた貝を食した。いつものようにリースリングを振りかけた蒸しソースでバンドヌードルである。ここ暫くは火力が弱くて上手く水気が飛ばなかったが今回はコンロを直したお陰で比較的うまくいった。貝殻もそれ程それ程ウツボの様なものが付いておらず比較的掃除も楽だったが、いいソースが出た。取り殻はもう一度煮込んでスープを取る。そのスープとソースで炊き込み火薬飯にする予定である。

リースリングはナーエの土壌からの「デルヒェン」2015年ものである。その年度らしく味もコクもあり更に土壌の独特の強さもあるのだが、グローセスゲヴェックスとしては糖も比較的多めに残っていて、貝にも合う味筋になっていた。洋ナシ系でもあるのだが、少し量感のある酸が丸くなっていて、若干のっぺりいた感じもある。大多数の人が満足するのであろうが、そのテロワーから味の構築性は薄いのでもう少しシャープな面が欲しい。一先ず満足だった。やはり火山性の土壌からの同年のリースリングの方が良かったかどうか。もう少し早めに飲むべきだったか、もう少し寝かすべきだったか、更に感激の味を求めると考えてしまう。

ソース自体も安物のワインを振り返けていて、オリーブオイルを使っているので、それ以上のワインを合わせる迄もない。料理に合ったワインを合わせるのは中々難しいのである。



参照:
アルコールも欲しくなる 2019-09-13 | 試飲百景
目を通す書類や記事類 2023-02-12 | 生活

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とても保守的な仕事着

2023-02-02 | ワイン
発注した仕事着が届いた。早速袖を通した。洗濯をしていないので若干裾が長い感じだが同じ寸法である。袖は一寸長い感じがするので折り返しておくと今回傷んだところを守れるだろう。裁縫などは今一つ感があるが、丸二年もつかどうか。今後は洗濯ネットで洗濯すれば長持ちに繋がる筈だ。流血塗れになるのではないのでそれ程強い汚れとはならない。しかし袖とかその他は結構汚れるので洗濯は必要になる。

なによりも袖の穴がないので温かく、包まれる感じがとても良い。古着も洗濯したので、また野外での作業着ぐらいには使える。前のものは車のトランクに入れてあるかもしれない。但し古着は糸が出たりしていて、モーターなどに巻き込まれやすいので要注意である。やはり車のマイスターなどが着ているものからすれば色だけでなくて、生地の厚さも違う感じだ。

週末は2019年産のプルミエクリュを開けた。瓶詰めが2020年春から秋の間だから、二年は経過している。瓶熟成の最初の山となる。ここでの酸の出方で将来性が分かる。2018年産に比較するとバランスはよいように思うが、それほどの将来性はない。酸の量感はないが質は悪くなく、旨味はあると思う。2020年には一切試飲会に出かけられず、全くその最初の印象がない年度である。2020年産と合わせて、葉緑素風味も色もないので完熟なのだろう。

金曜日のお出かけの準備をしている。燃料はもう少し入れ足さなければいけないが、往復280km程なので大したことはない。片道10km程の差で二通りの推奨ルートがあるが、余程の渋滞がない限り最短距離を選ぶに違いない。

18時に始まるので知らない場所であり駐車場の事があるので結構早めに出かけないといけない。20時になって時差中継放送が始まるので留守録音が結構面倒である。帰宅は番組が終わる頃になるだろうか。催し物はレートナイト迄そのあとに二つぐらい同じ敷地内であるようだが、そこ迄は付き合ってはいられない。

天候は暖かい分雨勝ちのようで、駐車場からどれぐらい歩くかだ。衣装は、三曲の新作初演の内の一人のティロルのガンターという作曲家が可也の入れ墨で頭の先も尖がらしている56歳のパンク男なので、こちらもどうしても考える。

洗濯屋からシャツは取って来てあるのだが、さてどうしたものが、なんでもありであるが、舞台よりもこちらが目立ってもいけない。今回は誰にも挨拶する予定もないので普段着で出かけようかとも思っている。

そんなパンク野郎でも、一部で売れていて市場があるようで、録音がLP化迄されている。その人がピアノ協奏曲を創作して初演というから可也保守的なパンク野郎だ。その井出達で舞台に呼ばれたら、悪魔にしか見えない、その隣には天使のエンゲルが立つとすればシャッターチャンスである。



参照;
支援者としての心付け 2023-01-06 | 文化一般
ネット署名の楽友協会 2020-09-15 | 雑感
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一寸乙に響きますが

2023-01-23 | ワイン
積雪で室内が明るくなった。この時を活かして、冬季にやり難い作業をした。先ずは何よりも、アマゾンからの配送が月曜日になるので、取付準備の為に清掃などを行った。篭り部屋は北向きの屋根裏部屋なので、特に冬季は陽の光を活かす方法は他にはない。無理して走りに行くよりも片付けておく方が週明けの時間を活かせる。

箪笥の上の遠隔スピーカー周りを掃除しようと思ったら、またまた下準備を一歩先に進める方法が浮かんだ。右側スピーカーの下には一本スパイクを履かせてその足元には専用のメタルの皿を咬ませた。しかし左側の方にはまだカンディンスキー状のゴムの半円が二つ重ねてある。

この半円を切り離して先ずはデスク向こうのオーラトーンの左側の後ろに仮に履かせる。仮にしたのは円頂が瞬間接着剤で硬化していたからで、新しいものが届いたらしっかり固定したい。前夜に掃除していた時にボックスの薄板が剝がれそうになったのでボンドで接着しておいた。すると、デスク向こうのオーラトーンの処置は前方に装着するスパイク次第だけとなる。

現時点では、低音の被りは消えたが、まだ以前から知っている箱鳴りが音空間をちっぽけに感じさせる。ティムパニーの強打の音抜けがせずに、箱特有の鳴りが感じられる。これのワイン栓の代わりにスパイクを履かせればどうなるか?

密閉型の箱を上手に鳴らし切るのが目標だが、中華製のアムプのその出力あっての試みで、スタディオでのモニター程度には鳴らせる見込みが出て来た。

さて箪笥の上のボーズのスピーカーの左側の後方には足の先っぽに小さなゴムを接着したグラスワイン栓を履かせた。これでも半球二つよりも箪笥の共振が減った。可也パワーも入れられて、尚且つ音が屋根裏部屋に反響するようになってきた。要するに本格的なHiFiに近づいて来た。積雪が近所迷惑を和らげる。

配達があるまでは左右の足を違えてあるので、その相違を比較する。ゴムからスパイクにしたことで最も変わったのは音の立ち上がりである。其れだけで音楽が生き生きとしてくる。音の減衰が早くなって、ピアノなどはそのキーの上げ下げが、目に見て取るように分かり、HiFi再生へと近づく。勿論高音も冴えて来た、実況の拍手の音も上に、奥に延びる様に、上方に設置してあるのにも拘らず定位感も出て来た。これで左側もスパイクと皿を履かせれば、より速度感が上がりシャープになって、透明感が増す筈だ。

こちらはバスレフ型のアクティヴスピーカーなので、総奏が如何に透明感を残せるか。その前の低域の倍音が浮いて鳴りは可也いい線まで来ている。プロムスでのマーラーの七交響曲の実況録音も必要最小限には響いている。もう一息である。

冷えてきたので、雪見酒にはスイスのテッシンのメルローを開けることにした。13.5%のアルコールで、この種のワインとしてはサンテミリオンのポメロ―ルなどよりもものよりもアーモンド風渋みもあり世界最高である。ルツェルン音楽祭の節にコープでお土産に購入した18フランぐらいのものであるが、通常飲むものとしては最高品質である。音楽祭の昨夏を振り返りつつ一寸乙である。



参照:
堪える夏の終わり 2022-09-06 | 生活
秋を偲ぶテッシンの栗 2010-09-27 | 暦
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴェニスのシャルドネ

2022-06-29 | ワイン
久しぶりにホフブロイハウスに足を運んだ。その前にグリルで食事をしていたので、ビールを一杯飲んだだけだ。0.5Lだけである。しかしやはり味は悪くない。但しあの喧騒はワイン祭りで凝りている人間には御免である。特に劇場が引けてから飲むにしても喧し過ぎて堪らない。それでも行く人はいるようだが、余程神経の強い人だ。やはり次行くとしてもビアガルテンが開いている時間に行きたい。ビアガルテンならばまた素晴らしいとこもありそうなので考える所である。少なくとも車を使わないというのが前提だろうか。

食事はグリルで済ました。小牛肉にレモンソース、アンティチョ-クとトマトの付け合わせで、満足だった。26ユーロぐらいだが、その価値はあった。小さなビールを二杯、それでは残念なので食事に合わせてイタリアの白を選ばさせた。ヴェネチアのショルドネで素晴らしく辛口が良かった。冷やしていたこともあったが、重さがないが食事に合う柑橘風の味も欠かさなかった。この組み合わせだけで価値があったが、そのあとのスフレにアイスコーヒーも素晴らしく、結局一人で65ユーロ程を消費した。決して安くはないのだが、劇場が終わってから食事が出来るのがありがたい。

郊外に宿を取って、短い距離を車で移動するにも、解放的に飲むことも叶わず、梯子までは出来ないので、それが最大の成果だった。但し嘗ての様に酔うことが楽しみではなくなったので、深酒する機会は減った。まさしくレッシングが語ったように、「悪いワインを飲むには人生は短か過ぎる。」であり、質を求めると量が減るのは当然か。その点ではホフブロイのビールは美味かった。

ダルマイヤーで購入したコーヒーは、最初はジャワのブルーマウンテンを選んだら、払う段になって39ユーロもしたので止めた。嘗ては日本ではブルーマウンテンしか飲んでいなかったので、やはり高いと思った。その代わりに通常価格のペルーアマゾーナスを購入。もう一つはケニヤのトップガクユイニにした。前者は密閉パックになっているので長持ちするが、後者は四週間ぐらいとなっていたので、夏の間にこの二種類の南国風のコーヒーを愉しめるだろう。さて次の訪問はいつになるか。ワインのテロワーの違いの吟味を日々の営みするようになって、コーヒーでもそれが面白くなったのだ。

贅沢感を味わいたいならフランクフルトのような市民の街ではなくて矢張りミュンヘンやロンドンのような王族文化の街の方が使い甲斐がある。ヴィーンなどもそれなりのものがあるのだろうが、やはりその経済規模が違うだろう。

壊したサイドミラーの鏡を発注した。純正ではないがOEMもので比較的良さそうだ。一番安いものは8ユーロからあり、アマゾンで三倍の価格なのだが、問題があれば送り返しなどもあり合えるのでそれにした。助手席側のサイドミラーがないとなによりもガレージ入れが面倒になった。



参照:
殆ど定刻通りの往復 2022-06-28 | 生活
時間無く昇天しそうに 2022-05-25 | 暦
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乾くまでは一日掛かる

2022-06-09 | ワイン
朝から職人が来ていた。バスルームのシリコン目地を取り替える為である。新たな判例として、目地などの傷みを放っておいて、地階に水守被害が出た時も保険が出ないと出たらしい。つまり絶えずチェックしておく義務が生じたとなる。

明らかに開いていたところは一か所だったが、その他のカビが生えて取れないところも替えた。今回新たにカビ取りを購入したので次に出かけた時にすぐに試してみる。近くに色がついているのを発見したので早速。通常のカビ取りではシリコンのは除去出来なかった。

一時間ほどで作業は終わったが、乾くまでは一日掛かるというので、バスタブに修理箇所に水が掛からない様にカーテンを張って、明日の朝までにシャムプーもしようかと思っている。兎に角夏は少々のことは問題ない。

さて、次のお勉強はペンデルツキのオペラである。先月ミュンヘンのクーヴィリエ劇場での「ブルートハウス」初日の終演後に若いアシスタントらしき二人に曲について解説していた。どうも聴衆に限らず教えたがり喋りたがりである。

今回は列車で出かけようと考えて計画しているのだが、座席指定の段になって、どうもその差異がよく分からない。調べても椅子の目前はどうなっているのか、連結場所はどうなっているのかが分からない。

それでよく出ている席を研究する。進行方向か反対方向かにはあまり差がないようなのでどちらでもいい。特に帰りは夜行になるので、好きなところに席移動できる筈だ。あまり人に拘わらずに、ゆったりできる席がいいのだが、自信が持てないのである。

先日試飲会で選択したリースリング、ナーヘ渓谷のデーノッフ醸造所の「トーンシーファー」の二本目を開けた。因みにこの名前は土壌感を味わえるスタンダードワインの上のVDPの方針に従ったもう一つ上のリースリングである。

その一本目はなぜか甘味が口に広がったので購入を間違い得たかと心配になったので、煮豚に合わせてみた。なるほど果実風味は強いが良くこなれた酸の量感もある。スレート土壌の山のワインになるとモーゼル流域と同様である。そして果実風味が強いのは水の補給もよいということだろうが、どうしても甘さに繋がる。

さて、口には最初から酸を強く感じるとともにこなれていて、試飲の時の印象に近い。つまり糖としては感じられない。蔵出しで購入しているので個別差は殆どない筈なのだが、よく分からない。口の調子がおかしかったのだろうか。抜栓後にそんなに早く酸化が進む品質でもある筈もない。さて二日目の印象はどうなるか。



参照:
ヤマ場に溜まったもの 2020-05-08 | 生活
谷の見晴らしの良い所 2022-06-01 | 試飲百景
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽団維持の資金に乾杯

2022-01-07 | ワイン
二度目のラン。新しい靴で二度目で、気温が摂氏3度と前回とは大分冷えていたので、全く足元の感じが変わった。地面は太陽で乾いていたのだが、放射冷却で可也硬かった。突き出ている小石の上も滑り易そうで、それ程靴底のゴムに馴染まなかった。靴本体もごわごわ感があって、フィット感も薄かった。更に紐を強めに締めた。但し足元の安定感は高いので下りなどの安心感はある。やはり足入れと紐の問題は解決しなければ使いにくい。

年末年始はなぜか落ち着かなかった。心理的なものも大きいのかもしれないがあまり平常以外の事に手を付けられなかった。一つにはコロナ禍による生活習慣上の弊害が生じてきたと思う。

グランクリュワインも二種類しか開けなかった。飲んでいる余裕感が無かったからだ。一本目は栗ザウマーゲンに合わせて地元のフォルストのキルヘンシュテュック2007年ものである。ドイツで一番高価な地所であるが、醸造所によって数倍以上の価格差がある。その中でも上位で、亡くなった指揮者でもあったエノッフ・ツグッテンベルク家所有のフォンブール醸造所のグローセスゲヴェックスであった。

代々の所有であったが、指揮者活動に投資がいるのか最終的には手放した。息子の元財務大臣も興味がなかったのだろう。首相候補になっていながら、これまたドイツでも有数に古い家系の念願であるである博士号取得にコピーをしていたために政治家を引退したのだった。オーストリアの前首相の様に国家秘密を持ってアメリカの情報局に一時雇われていた。

そのような醸造所だが一時は品質も上がっていたかに思えたのだが、こうして最高のリースリングを醸造するだけの力がなかったのを確認した。長持ちせるために、酵母やその他を多用していた様子で、下に溜まっていたのは酒石ではなくて、粉上の濁りだった。酒石として固まらないということは。

こうした大きなワインは実際に十何年とかの経過を見ないと最終的には価値を査定できない。勿論悪いワインではなかったのだが、それ以上の瓶熟成がなかたっともいえる。逆に若さを保つだけの醸造はしていて、草臥れ感はエティケット程になかった。反対に上手く熟成させるだけの醸造をしていなかったことが明らか。価格的にはお買い得だったので、期待だけさせられたのみで、全く損はしていない。間接的にではあるが、ミュンヘンのオーナーの楽団の資金の極一部になっていただけである。
Enoch zu Guttenberg, Requiem Verdi, KlangVerwaltung


リースリングでも瓶熟成を最初の段階から予想するのは専門家でも経験が豊富にならないと難しい。偶々住居の関係で、門前の小僧ではないが経験だけは大分つけさせてもらった。今年の春は問題なく試飲できる筈だ。

もう一本のラインガウのグレーフェンベルク2016年ももう一つ開いていなかった。またこれも新鮮味は失われていなかったのだが、深みを楽しめるほどではなかった。ブドウの果実の熟成度も重要なのだが、やはり醸造技術も高くないとビオワインとしての長持ちはそれ程容易ではない。



参照:
既に遅しとならないように 2018-06-27 | 雑感
議論出来ない情報社会問題 2009-11-30 | 歴史・時事
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一派の枢軸となるだろうか

2021-12-28 | ワイン
ザルツブルクから総合プログラムが届いていた。150ページ程のA4サイズだから結構重い。来年度は今年に続き注文するので価値はあるだろう。矢張り冊子の方が見やすいことも多い。

ぱらぱらと見通して、ネットで見ていた以上の情報はなかった。結局アスミク・グリゴーリアンの「三部作」が目玉であることも変わらない。また不思議な音楽会があって、カメラータザルツブルクはエンゲル指揮で演奏して、その前座にカンブルラン指揮でクラングフォールムが演奏、最後にヴォーカル団が歌う。曲の関連でのコンセプトものなのだろうが、演奏会場も教会で、旧主派のカメラータが演奏するということはポストモダーンな演奏会に違いない。

ザルツブルクも音楽祭以前に国際現代音楽協会があったところで、ここ四半世紀再びそのような催しを始めたが今一つ話題にはならない。日本語の検索でエンゲルの名を入れたら私のものばかり出てくるのだが、ペトレンコのアシスタントをしていたブザンソンのコンクール優勝者沖澤のプロフィ-ルに「IMPULS現代音楽セミナーで2016年に指揮の講習を受けた」とあった。エンゲルにしてみたら本業だから教えることなど何でもないことだろう。しかし指揮者コンクールなんて優勝どころか受けているようにも思えない講師である。

興味深いのは、2029年までシュトッツガルトで州との契約を延長した支配人ショーナーと「今日の音楽劇場」アカデミーを主催していて、要するにエンゲルもモルティエ一派となる。これでバーデンバーデンあたりに新たな拠点を取れれば、ミュンヘン、シュトッツガルトと繋がって枢軸となる。もう一つはバイロイトなのでそこを何とかしないと勢力圏が定まらない。しかし可能性がある。

バーデンバーデンはペトレンコ指揮の演出が成功するのかどうかやってみないと分からない。少なくともドラマテュルクのケルスティング氏などのスタッフは整えられるだろうから、資金の問題になる筈だ。

そんな情報を纏めているうちに、シュトッツガルトの音楽監督コルネリウス・マイスターがイイネを押してくれた。来るなと思っていたのだが、称号を間違った省略でつけていたこともあるのだろうご本人の名前が入っている呟きではなく、「ジュディッタ」での件の「リブレット作者が殺害された」重要なポッドを聞いてくれたようだ。これは玄人が聞き逃していた点で、そこにイイネは評価したい。

気障なおかしなタイプで、人気が地元でもあまり高まらない指揮者なのだが、その数少ないフォロワーに加わった。先日の「ラインの黄金」もインキネン指揮の様に軽くはあったのだが、あれは受け入れられるとは感じた。2023年にリングツィクルスを終えることからバイロイトのシュヴァルツ演出をインキネンに代わって引き受けるのはこの人しかないだろう。

クリスマスには2015年「ゲリュムペル」を開けた。今年は肉屋で注文が遅れて大きなザウマーゲンが手に入らなかったので、簡単な切り身を焼いた。膀胱とは異なり胃袋は皮も厚くて焼くとコリコリする。それで手軽にプルミエクリュで終えた。

開けてから半日ほど経って、漸くアーモンドやあんず系の味が開いてきた。2015年は硬くはなかったのだが凝縮感が強く中々気軽には楽しめなかったので漸くの感がある。酸が弱いからそれ程寝かしておきたくはない。でも今回は栗ザウマーゲンにはチョイ熟成感が良かった。若くもなく、老けてもおらず、硬くはないが、味が出てきていた。



参照:
伝播する分からぬ流行り 2021-12-24 | 文化一般
二流と一流の相違 2018-01-30 | ワイン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スッキリ、一、二、三発

2021-09-21 | ワイン
週末日曜日の夕刻に何とか帳尻を合わせた。夕方走るようになってから数週間まだ習慣づけまでなっていない。10㎞は短くなっているので、もう一度週の間に他の運動をしたい。

何か日本では接種後の運動や飲酒の禁止のデマが流布しているようで面白い。少なくともドイツではその手の禁止はない。まともな判断の出来る人間ならば接種後15分様子を見る為にいすわされて、接種前にファイザーならば七時間後から副作用が出るかもしれないと警告されているにも拘らず、激しい運動をする奴がいるだろうか?

一律に禁止するというのが如何に日本ではまともに思考できる人がいない若しくはそこの首相官邸のようにまともに言語能力が無い人がいないということだろう。ああいう総理大臣や政府がある限りは国語力なんてあって無いようなものである。日本の義務教育の程度が低いのだろう。

ロベルト・コッホ研究所によると、直後の激しい運動は奨められないが、48時間を区切りとしている。日本では若い人の心筋炎などの可能性が取り上げられているが、五百万人275人のティーンエイジャーに発症していて、30歳以下に限る。この危険性を一般化するというのはただの戯けだろう。

個人的には接種後48時間以内にはコロナ症状のようなふらつき感などがあり、夕方横になったが、54時間後には心拍数最高181まで上げた運動を一時間以上行った。それで不安感は、コロナの熱が明けた翌日程もなかった。個人差はあっても安静にすべきかどうかぐらいは大人なら分かる筈だ。なによりもいいのは、身体を動かすとスッキリする事である。

ブカレストでのエネスコ音楽祭の様子が新聞で伝えられている。ピークはユロウスキーがタクトを下ろし鐘とツィムバリンと四ピアノが終止を打ったところであるとしている。音楽監督としての最後だった様だ。今後の不透明さが囁かれている。

ラトル指揮でもエネスコ作品が演奏されてと大きな成果があったようでなによりだ。コパチンスカヤなども同属の音楽性の強さを示したようだが、さてどこまでが作品で何処までがワンマンシューかは分かる人にしか分からないのではないか。

山から下りて来て、日が暮れたワイン地所に入ると、実りが気になった。なぜならば今年は天気が良いのもあるが、摘み取りが遅くなっている印象があるからだ。勿論熟成度が高ければ天気が続くほどその価値は高くなる。

因みにモスバッハ醸造所のリースリングを見ると、まだしっかりとついていて完熟状態になっていた。フランスで流行ったようにうどん粉病の嫌いはあるのだが、その地所からすれば決して悪くないと思った。印象からすると結構重めの果実風味となるので、2011年などに近いのだろうか?



参照:
新LP一枚5ユーロを切る 2019-10-16 | 生活
歴史的年度になりそうだ 2018-08-10 | 暦
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脱コロナへマスク解除

2021-09-16 | ワイン
ルツェルンで購入したメルローを開けた。駅ビルのコープで安売りで9フランであった。だから産地も平野部のベレルナで全く期待していなかった。しかし品質は同じ品種のボルドー物より遥かにいい。熟成度は足りないが丁度いい感じでの引き締まり感がある。

勿論の事、ボルドーでもワインのロールスロイスポメロールのようなものとは異なって、それに対するスイスの最高級のメルローのアーモンド風味や香味などは期待できない。しかしスーパーワインでドイツでも同じ価格帯のドルンフェルダーと味は似てもいるのだが、やはりドルンとはしなくて引き締まっているのが嬉しい。

それで食事後のつき合せのアーモンドの入った血のソーセージの良さを引き出すまでではなかったのだが、チーズとイタリア産の赤葡萄と共に楽しめた。

フランクフルトのオペラも日曜日から満席を入れるようになった様だ。合唱団も奥では無くて舞台で歌ったようである。要するに舞台や奈落は正常化してきている。客席では但しマスク義務があって外せない。

しかし、ドイツの新陽性者指数はピークアウトして、フランクフルトも昨週の200へ届こうかという所から130へと落ちてきている。3G規制はあるが、支配人は接種したくない者も尊重すると語っている。

ドロステン教授に言わせると、この冬に英国は一足先にコロナから脱出するだろうとしている。理由は接種に係らず集団感染で集団免疫に達成するからである。しかしドイツは地方によっては穴があって、今後一進一退があるとされる。つまり一度罹ってもまた罹るとなる。しかしそれを通して、コロナの弱毒化でただの風邪になるとされている。

要するに、英国やスェーデンのように既に殺してしまっていれば、感染を広げても接種の力もあって死者も今後増えずに感染が収まるが、今迄死者を抑えていたようなドイツなどの方が当然のことながら脱出に時間が掛かる。

先ずは今回の減少傾向が顕著になる中でマスク義務を全廃するのも比較的安全な感染の緩やかな広げ方ではなかろうか。勿論危険を感じる者は接種を整えたうえでマスクなどを使用し続ければよい。

少なくとも座席ではマスクを外すが、今後の公衆衛生上の視点からも正しい対処法ではなかろうか。感染を緩やかに広げつつ、病院の負担を高めることなく、正常化へと逸早く戻って行くことが重要である。個人的に感染を緩やかに広げていくことには少しでも尽力したいと思う。



参照:
「夏のメルヘン」の企画 2021-09-01 | マスメディア批評
ストッキングを被る男 2021-01-22 | 雑感


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なかなかいい味わい

2021-08-13 | ワイン
午前中にワインを取りに行った。来週になるとどうなるか分からないからである。9月初めに試飲会を予約したが、証明書類まで持って行ってというのは論外だ。そこでまだ試していなかった2020年物を二種類取りに行った。その他にも2019年物の雑食砂岩リースリングの売れ残りがあったので、6本購入しておいた。全部で18本と支払っていなかった2019年物のグローセスゲヴェックス3本分の支払いを済ませておいた。これで両年の出来に関しても抑えることが出来る。

幹線国道が込んでいたので、帰りはワイン街道を北上して戻って来た。時間も掛かるが時々観光道路のような鄙びたワインの村を通って走ってくるのも悪くはない。アルザスのコルマー周辺の街道とよく似ていてそれよりも鄙びている。同じ街道筋でもこちらが住んでいるところは矢張り大都会にも近く、風景も何もかも都会的である。戻ってくると分かる。

朝をしっかりとっていなかったので、残っていたレンズマメソースのシュペッツェレを食した。浅めに火を通していたのでモチャモチャせずに快適に食せた。折角であるから冷蔵庫に入れたばかりのリースリングを昼から開けた。短く午睡である。

東京都や政府の専門家の会見を見ていると嘘ばかりが耳につく。政府の尾身先生ももはや目標を出して国民に呼びかける気持ちも失ったようで、話していることが殆どホゲホゲの爺さんの内容になっている。人流五割低下で何を目指すかというと最早実行再生産数を一以下にすることでは無く、政府との間での妥協案としての落とし所を示している。

問題は新陽性者数の抑制では無くて、崩壊している医療に支援をして行く方法としての施策である。医療崩壊によって失われる命が増えてくることは認めていて、災害としている。まさしく人災なのだが、昨年から何もしていないのだから幾ら吠えても意味が無いことは分かっている。皆が期待している様に死者数が数倍にもならなければそれでよしということなのだろう。

更に感染の仕方からある程度でピークアウトするとみているようだが、ドイツでは昨年の待降節から新年にかけて感染爆発で最終的には死者数が十倍へと跳ね上がった。津々浦々までウイルスが広がると自ずから死者数は増える。日本の程度の接種率では殆ど影響は生じない。

接種の晩は走る元気が無いかもしれないので、走っておいた。結局30分も走った。日中は摂氏29度ほどになったが、20時過ぎには22度まで下がっていて寒いぐらいだった。谷筋はいつも涼しいが上部に行くと熱が残っている。今晩は時刻が遅いこともあり冷えていた。これが何を意味するかというとその下のワイン地所の葡萄の酸が効くということだ。ドイツで最も価格の高いリースリングの出来る地所はフォルストのキルヘンシュトュックなのだ。

帰って来てから、先ずはヴァイツェンビーア、そして昼に開けた「オェコノミラート」リースリング。酸味が緩い分若干渋みが感じられるが、これが中々いい味わいなのだ。



参照:
アルコールも欲しくなる 2019-09-13 | 試飲百景
暖かく且つ拘束感も無い 2019-11-06 | ワイン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若年寄りも結構使える

2021-08-06 | ワイン
外国から再入国時の検査が話題になっている。帰国前に外国で検査をすると金が掛かるからだ。それも100ユーロほどする国もあって旅行中に時間を費やすだけでも大変である。事実上接種証明が無ければ外国で滞在できないということになる。

これによって昨年のような外国から持ち込まれたウイルスなどが問題にならなければ価値がある。しかしそれだけでなくてバイエルン知事が言い出したように接種への圧力を掛ける。更にベルリンでもレストランなどでの証明書類の提示条件を付けて、証明書類の無い者にはロックダウンという議論にまでなって来た。本当に接種の比率を上げて集団免疫が出来上るというのならば心配は要らないが、その目的に至るところか接種者を通しての感染拡大の可能性も証明されてきているので、最早接種が変異を進めるものでしかない事にも成りかねなくなってきている。やはり接種は重病化を防ぐためのだけと割り切るべきだろう。既に集団免疫案は英国やスェーデンを始め最初から頓挫している。健康で若い人などはそれ以上付き合う必要などはないのである。もう充分である。

旅行に持って行った時計が一つはブルーテュースオン状態のタブレットと繋がっていて、もう一つは外していたので脈拍計が活きていたのかで完全に上がって仕舞っていた。それで現地で走ったのが記憶されておらず残念だが、昨日のものもどうなっているのか。今後はそうした旅行にどのように扱えばいいのかなど検討が必要になった。

その時にはかる体重は落ちて来て75キロを越えようかとしていたが72.2まで落ちて来た。原因は明らかだ。パン屋でのケーキ購入と摂取が無くなったからだ。アルコールも太るがやはりスイーツは直ぐにくる。アルコールに関しては秋シーズンに備えて本格的に復帰しようかと思っている。

しかし先ずは本店で購入してきたコーヒーを愉しんでいる。朝は飲んでいたのだが午後にも一二杯飲むようになって、胃が荒れそうになって来ている。それでも不味くないので、プロド-モとエティオピアクラウンを使い分けて淹れる。

価格は間で購入する標準価格の倍、安売りの四倍になったが、新鮮な価値はあっておかしな苦みとかはどちらも無い。但しそれ程強く淹れないので、深みまでは出ていないのだが、香りも良くて上手い。決してコーヒーの専門店とは思っていないのだが、ここでも失望させてくれることはなかった。やはり、ミュンヘンに出かけると散在してしまうお店である。次回は11月初めだろうか。

定宿でのこともあって、バイエルンは他のドイツとは異なることも徐々に分かりだした。一言でいうと可成りいい加減で、同じカトリック圏でも他とはまた異なる。おおらかと言えばおおらかである。

初めてのレシピ―で鮭に杏子茸ソースで食した。下拵えの塩が多かったのと、期限切れのミルクを捨てる前に大量に使ったので若干緩くなり過ぎた。大体分かったので、ソース自体は肉の場合も同じ感じで行ける。

リースリングは、2018年産のフォルストのヴィラージュもので酸が薄い年でも熟成が良かったのか玄武岩のミネラルが早く開いていて、その味を楽しめた。もう少し追加で購入しよう。日常消費には高価であるが、料理に合わせてこの若年寄りも結構使える。



参照:
デルジェスの音を堪能 2020-06-02 | 文化一般
月末に際しての想い 2020-01-28 | 雑感
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

針の様に指に刺さる髪

2021-03-10 | ワイン
夏タイヤまであと二週間、夏時間もその週末。その週の初めに今後のコロナ対策が発表される。既に死者数も更に新陽性者数も落ちてきている。自宅検査も進み検査数は多くなってももう感染者も減ってくるだろう。変異株は効果を長持ちさせ無いようで、フレンツブルクの例を見ても一日二日で下火になる。そして大勢は従来株に戻る。

今後は変異株などで一時的には地域的な感染拡大が拡がってもその影響は限定的になると思われ、なによりも接種を進めて行けば終息へと一気に進む。死亡者数が許容限界内になれば社会を動かして行って、夏には平常化へと進み、終止を打つであろう。

床屋にも行けた。「三か月ぶりだね」と言うと、「私たちの責任ではないからね」というものだから「分かっていた」と、昨年最後の訪問をお互いに覚えていた。これだけネットで首相府やらの情報を入れて、更に国会との間隔なども、ある程度その決定機構が分かっていると、政府の決定がどうなるかはある程度予想が立つようになった。マスメディアも、必ずしも自己取材情報だけでなくて、同じように動いている。矢張り高級紙や高級な放送などは裏が読めるから役に立つ。

襟元が長かったのでさらに追加してバリカンを入れて貰った。勿論再び三ヶ月も待つつもりはないからと言ったのだが、「何が起こるか分からないからね」とやりて婆が漏らした。洗髪だけは上手なおばさんがやってくれたのだが、別な客へと移られて、婆となった。上手い人がいるとそこは矢張りプロなので覚えて上手になったような気もする。

それでも指が何だかとか言って椅子から外れると、「髪の毛が刺さっている」と騒ぎ出す。「僕の髪か」と質す。それほど硬い髪ではないと思うが、「まるで針のようだ」、「針の様に刺さった」とまるで白雪姫のようなことになった。

矢張り珍しい事のようだが、こちらも初めてなので驚いた。「あんたの髪は硬いから鋏が馬鹿になる」と言われた日本人がいたが、そのような髪質ではない。

週末は久しぶりにボルドーを開けた。1996年のマルゴーのワインだが、シャトーマルゴーのご近所さんの保険会社所有の大きなシャトーのものである。残念ながら期待した様な強さも熟成も無かったのだが、香りだけは良かった。開くのに時間が掛かって、エアーリングが余りすんなりと行かない。折角、バカラのワイングラスで愉しんだのだが、熟成感が出てきたのは酸化が進んだ二日後ぐらいだった。残りを急いで飲む必要もなく、今後良くなる訳でもないので、あまり楽しみも無い。30ユーロ程度のものだったから仕方がない。

週末に放送されたシニトケのヴァイオリン協奏曲三番の演奏が良かった。ヴァイオリンのクレメルが作曲家との相性についても語っていたが、流石にいい演奏をする。伴奏の指揮者ウルバンスキーも最近はミュンヘンに招聘されていたりして活躍しているが、また日本でも人気があるようでなるほどとは思った。コンサート指揮者なのだろうが、期待されるようなシャープな演奏を聞かせると同時に、「火の鳥」などを振らせるととても物足りなかった。



参照:
九時間以上の長い睡眠 2020-10-26 | 暦
ハードランディングへの対応 2020-12-11 | 暦

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする