Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

工業デザイン的な洗練

2013-09-20 | 雑感
眼鏡を取りに行った。確かめるとフランスのユラ産のそれではないことが直ぐに分かった。正解は改めて報告することにして ― 実はカナダ産であった ―、予想以上に良い出来である。先ずはその枠であるが、なかなか良い線を狙っているブランドであることが分かった。ホームページにあるように、知性的で流行の影響を受けたという部分は別にして、軽い素材と高品質製作と妥協無きエンジニアリングの融合の洗練は、とても興味を引く売り文句であるだけでなく、サングラスのブランドとしてのスポーティーさも加わりながらもエレガントな出来である。

なるほど前から知っていたブランドとマイスターが評していたが、その殆どの商品よりも今回の眼鏡枠が目を引いたのは十分に納得できる。細部を観察するとメタルの硬軟と扱いが特徴のようだ。メタルが折れればそれでお終いだが、そこまでの危機的状態に何時頃なるのかが問題である。

今までいろいろなメーカーのものを試してきたが、それらに比べると一見大人しめのデザインながら、生き生きとした曲線などにとても工業デザイン的な美しさがある。更に硬軟に線の太細のコントラストもつけてあって、奇抜ではないながらとてもエレガントなデザインとなっているのだ。

肝心の掛け心地は、重量がレンズ込みで26グラムと前のものと丁度同じであるが、レンズの面積のみならず枠の表面積も二割程増えている。要するに掛け心地が良いのだ。更に鼻当てが通常のものよりも小さくなっていて荷重ポイントが小さくなっている分気持ちが良い。レンズの表面積はそのもの視野にも関係していて、とても見やすい。

アイコードと称するシステムがどれほど効果を発揮しているかは分からないが、前回のものとの最大の違いは、目の動きに合わせて、焦点が合うまでの一瞬の流れのようなものを、丁度デジタル処理の時間差のように感じることで、明らかにそうした目の動きが先に計算されていて、それに応じた合わせ方が出来ているのを確認できる。

前回の眼鏡を作る切っ掛けとなった中距離でのモニターへの視界は全くと言っていいほど苦にならなくなっているのは暫く焦点が合わない不自由に慣れてしまったからだろか?ブラウン管で近づくときと液晶で距離を取るときは流石に異なるので、一概には判断できないが、見難さは今は無い。

兎に角、これで活字を再び楽しめるようになりそうだ。ここ二年ほどはそれがかなり厳しかったのであるから、読書への意欲が自ずと湧いてくる。それでも根をつめて活字を追うようなことはしないでおこう。同じようにネットで必要なもの以外は流すように情報を取るようにしよう。ここ二年間ほどで身に付いたネット速読技術でもある。

あとは、スポーツ時などの使い心地であるが、そちらの方は最初から傷をつけてしまっても仕方がないので、古い眼鏡から徐々に新しい方を試して行くぐらいの感じで進めよう。度の差異はそれほどないので、それも可能だろう。



参照:
初めての仏製眼鏡枠 2013-09-10 | 生活
ハードボイルドなフィギュアー 2013-09-18 | 生活

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