田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

雪の上のけもの道 麻屋与志夫

2014-02-16 09:45:33 | ブログ
2月16日 日曜日

●雪の上に足跡が残っている。

けもの道ということばがふと頭に浮かんだ。

もちろん、街の住宅地だ。

けものがでるわけがない。

もっとも、絶対にでない。

とはいいきれない。

数年前、クマが出て大騒ぎになったことがある。

街の中心から数キロ離れると、鹿やウサギ、猿がでるのはさほど珍しいことではない。

●足跡は雪が解けかけているので、握りこぶしくらいになっている。

塀の外からつづいている。

塀の下部は風通しがいいように大きく空いているので、裏の空き地が見える。

点々とつづいている足跡は外猫のものだ。

●わが家では黒猫のブラッキと生活を共にしている。

可哀そうな野良猫を家にいれてもいいのだが、ブラッキが怯える。

外の厳しい生活を知らない飼い猫だ。

他の猫と接触するのがこわいのだろう。

●「外猫ちゃんが、きたらしい」

「子猫かしら。シルバーがじぶんとそっくりの子猫を産んだのよ」

「おれは、まだみていない」

「だいぶおおきくなって、もう母子の区別がつかないの――」

●足跡は、いつもカミサンが餌皿をおいておくあたりまでつづいていた。

●この寒さ、雪の中を餌をもとめてきたのだろう。


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