田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

今市水車公園/大谷川公園 麻屋与志夫

2009-12-05 12:07:37 | Weblog
12月5日 土曜日

●無人駅になっていた。

まさか上今市の駅がこうなっているとはおもわなかった。

でも駅員がいないのが、いかにも簡素な田舎町の雰囲気をかもしだしていた。

わたしは、55年(?)くらい前にこの東武日光線上今市駅に降りている。

報徳神社の境内を借りて「防鳥網」の宣伝をするためだった。

まだ父が健在だった。

集まってきた近郷近在の農家のひとに――。

この網の効用について説明していた。

その張りのある甲高い声は……。

いまもわたしの記憶にある。

●駅には水車がよく似あった。

小さな駅舎をでる。

隣接して水車があった。

       

       

     水門をまわすハンドル?
       

さすがは、農業と学問の神様を祭った報徳神社のある町だ。

       

のどかな水車の音に背をおされて。

少し上り勾配となる杉並木水車公園への小道を歩きだした。

●おどろくほど澄んだ水が流れていた。

日光山系から流れてきたのだろう。

そしてその豊富な水流で大小さまざまな水車が回っていた。

●公園は杉並木と東武線の間にはさまれて続く。

いまは忘れられたような古い祠があった。

稲荷神社も共に祭ってあった。

参拝した。

       

吸美族=九尾族の話をぶじかきすすめるとこができますように。

祈願をこめた。

●報徳庵でおいしいおそばをたべた。

      

●さらに庵のうらから野道に下りた。

●初冬の枯れた農村風景をたのしみながら「ダイヤ川公園」に着く。

●ごてごてとしたなんの設備もない。

それがよかった。

日光の風景をたのしんでください。

この広々とした公園からの日光連山の眺めをたのしんでください。

そう語りかけてくるような冬景色の抒情がよかった。

       


●雑木林をじゅうぶんに満喫できた。

だってきいてください。

落ち葉の林に一歩ふみこんだ。

やわらかな落ち葉の感触が足もとからつたわってきた。

そのまま、ずずっと沈み込むのではないか。そんな感じでした。

       

       

●木にはそれぞれ名前札がついていた。

コナラ、栗、樫、モミ、ともかくいい勉強になった。

フユサクラが咲いていた。

始めてみる冬桜だった。

       
          pictured by 「猫と亭主とわたし


●来た道をもどった。

わたしのこころでは回想の水車がいつまでも回り続けていた。

●むかしの想い出などを語り合いゆっくりと歩いて18000歩の散策だった。

●明日の日曜日にはぜひこの道を歩いてみてはいかがですか。

観光客にはほとんどあいませんでした。

いがいとしられていない、農村の風情をたのしめる野州路の小さな旅でした。



●私事ですが、「星の砂」に「初恋の白いバラ」を載せました。そちらもぜひお読みください。
 


あなたのポチが筆者の励みとなります。よろしく。
         ↓
      にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説





最新の画像もっと見る

コメントを投稿