12月5日 土曜日
●無人駅になっていた。
まさか上今市の駅がこうなっているとはおもわなかった。
でも駅員がいないのが、いかにも簡素な田舎町の雰囲気をかもしだしていた。
わたしは、55年(?)くらい前にこの東武日光線上今市駅に降りている。
報徳神社の境内を借りて「防鳥網」の宣伝をするためだった。
まだ父が健在だった。
集まってきた近郷近在の農家のひとに――。
この網の効用について説明していた。
その張りのある甲高い声は……。
いまもわたしの記憶にある。
●駅には水車がよく似あった。
小さな駅舎をでる。
隣接して水車があった。
水門をまわすハンドル?
さすがは、農業と学問の神様を祭った報徳神社のある町だ。
のどかな水車の音に背をおされて。
少し上り勾配となる杉並木水車公園への小道を歩きだした。
●おどろくほど澄んだ水が流れていた。
日光山系から流れてきたのだろう。
そしてその豊富な水流で大小さまざまな水車が回っていた。
●公園は杉並木と東武線の間にはさまれて続く。
いまは忘れられたような古い祠があった。
稲荷神社も共に祭ってあった。
参拝した。
吸美族=九尾族の話をぶじかきすすめるとこができますように。
祈願をこめた。
●報徳庵でおいしいおそばをたべた。
●さらに庵のうらから野道に下りた。
●初冬の枯れた農村風景をたのしみながら「ダイヤ川公園」に着く。
●ごてごてとしたなんの設備もない。
それがよかった。
日光の風景をたのしんでください。
この広々とした公園からの日光連山の眺めをたのしんでください。
そう語りかけてくるような冬景色の抒情がよかった。
●雑木林をじゅうぶんに満喫できた。
だってきいてください。
落ち葉の林に一歩ふみこんだ。
やわらかな落ち葉の感触が足もとからつたわってきた。
そのまま、ずずっと沈み込むのではないか。そんな感じでした。
●木にはそれぞれ名前札がついていた。
コナラ、栗、樫、モミ、ともかくいい勉強になった。
フユサクラが咲いていた。
始めてみる冬桜だった。
pictured by 「猫と亭主とわたし」
●来た道をもどった。
わたしのこころでは回想の水車がいつまでも回り続けていた。
●むかしの想い出などを語り合いゆっくりと歩いて18000歩の散策だった。
●明日の日曜日にはぜひこの道を歩いてみてはいかがですか。
観光客にはほとんどあいませんでした。
いがいとしられていない、農村の風情をたのしめる野州路の小さな旅でした。
●私事ですが、「星の砂」に「初恋の白いバラ」を載せました。そちらもぜひお読みください。
あなたのポチが筆者の励みとなります。よろしく。
↓
●無人駅になっていた。
まさか上今市の駅がこうなっているとはおもわなかった。
でも駅員がいないのが、いかにも簡素な田舎町の雰囲気をかもしだしていた。
わたしは、55年(?)くらい前にこの東武日光線上今市駅に降りている。
報徳神社の境内を借りて「防鳥網」の宣伝をするためだった。
まだ父が健在だった。
集まってきた近郷近在の農家のひとに――。
この網の効用について説明していた。
その張りのある甲高い声は……。
いまもわたしの記憶にある。
●駅には水車がよく似あった。
小さな駅舎をでる。
隣接して水車があった。
水門をまわすハンドル?
さすがは、農業と学問の神様を祭った報徳神社のある町だ。
のどかな水車の音に背をおされて。
少し上り勾配となる杉並木水車公園への小道を歩きだした。
●おどろくほど澄んだ水が流れていた。
日光山系から流れてきたのだろう。
そしてその豊富な水流で大小さまざまな水車が回っていた。
●公園は杉並木と東武線の間にはさまれて続く。
いまは忘れられたような古い祠があった。
稲荷神社も共に祭ってあった。
参拝した。
吸美族=九尾族の話をぶじかきすすめるとこができますように。
祈願をこめた。
●報徳庵でおいしいおそばをたべた。
●さらに庵のうらから野道に下りた。
●初冬の枯れた農村風景をたのしみながら「ダイヤ川公園」に着く。
●ごてごてとしたなんの設備もない。
それがよかった。
日光の風景をたのしんでください。
この広々とした公園からの日光連山の眺めをたのしんでください。
そう語りかけてくるような冬景色の抒情がよかった。
●雑木林をじゅうぶんに満喫できた。
だってきいてください。
落ち葉の林に一歩ふみこんだ。
やわらかな落ち葉の感触が足もとからつたわってきた。
そのまま、ずずっと沈み込むのではないか。そんな感じでした。
●木にはそれぞれ名前札がついていた。
コナラ、栗、樫、モミ、ともかくいい勉強になった。
フユサクラが咲いていた。
始めてみる冬桜だった。
pictured by 「猫と亭主とわたし」
●来た道をもどった。
わたしのこころでは回想の水車がいつまでも回り続けていた。
●むかしの想い出などを語り合いゆっくりと歩いて18000歩の散策だった。
●明日の日曜日にはぜひこの道を歩いてみてはいかがですか。
観光客にはほとんどあいませんでした。
いがいとしられていない、農村の風情をたのしめる野州路の小さな旅でした。
●私事ですが、「星の砂」に「初恋の白いバラ」を載せました。そちらもぜひお読みください。
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