田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

初笑い 麻屋与志夫

2010-01-10 17:42:42 | Weblog
1月10日 日曜日

●今回はカミサン同伴で例弊使街道への旅にでた。

いや長い散歩というべきだろう。

●「この道、日光へ行くのに通らないよね」

えっ、とわたしはカメラを手にした彼女をみた。

しげしげと、はじめての人をみる眼差しになっている。

「どうして」

彼女はすましている。

周りの風景にこころをうばわれている。

「ここは……日光街道なんだけど」

「えっ、じゃここは日光に行く道なの」

とカミサンすましたものだ。

すこしたって、そのまちがいの滑稽さに彼女も笑いだしていた。

二人の笑い声が寒空にこだました。

正月いらいの鬱がふきとんだ。

             
       

       

       

                      pictured by 「猫と亭主とわたし



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