田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

礼讃「ゲゲゲの女房」 麻屋与志夫

2010-05-04 10:19:50 | Weblog
ゲゲゲの女房

5月4日 火曜日
栃木芙蓉高校文芸部(小説)の第一部完。
次回からは東京、できれば地元大森、品川界隈を小説の舞台としたい。
ぼくの小説の読者はどういった方なのだろう。
今朝、NHKの朝ドラ「ゲゲの女房」をみていたら、
はじめて「墓場鬼太郎」の読者に彼女が会う貸本屋のシーンがあった。
なかなか感動的だった。
水木しげるの漫画は息子が大のファンだったこともあり、
ぼくもずっと愛読している。
神代植物園のことや、
鬼太郎のキャラクタのあるソバ屋街をはしごした話は以前に書いたことがある。
「初恋の白いバラ」拙作も、神代植物園の思い出ベンチで書きあげたくらいだ。

このドラマは漫画作家や小説家の女房の苦労話的なところがあるので、
いつもカミサンとはらはら、げらげら笑いながらみている。
若いときの苦労は、成功すれば楽しい思い出となる。
まあ、わたしの場合はかならずしも楽しいおもいでばかりではない。
これはわたしが小さな成功しかしていないからなのだろう。

夫の留守に彼女が仕事部屋をきれいに掃除する。
一般の家庭であったら感謝されるところだが、
しかられてショボンとしている彼女に、
わたしたち夫婦はほろりとさせられた。

わが家では、
わたしの最後の砦、
聖域である四畳半のホリゴタツのある部屋にカミサンはいまだに侵攻してくる。
おこるわけにもいかない。
きれいに整頓された机上の本を眺めながら、
いつになってもヒット作のでないわがみの非才ぶりにほとほとあきれている。
わたしには、カミサンを撃退する説得のセリフさえ浮かばない。

苦境にある漫画家、作家。
その他の芸術家の卵に彼女あるいは女房がいる。
という天の配剤に感謝しなければならない。
やさしく支えてくれる彼女にめぐりあうことができず、
わかくし芸術に憤死した友達が何人もいる。
いつの日か、
若くして逝った彼らを追悼して青春の日々を書いてみたい。

ゲゲの女房の、これからが毎朝たのしみだ。
おかげさまで早起きの習慣がつきそうです。



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