田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

「リリ、You はなにしにわが家にきたの」  麻屋与志夫

2016-01-01 10:37:57 | ブログ
1月1日 金曜日 You はなにしにわが家に来たの。

●くだんの「リリ」はどうしているかと、
朝の8時ごろカミさんの寝室にいったところ、
チョコッと彼女の枕元にすわっていた。
なにくわぬ、
おすまし顔でわたしをみあげて、
おおきなアクビをした。

●夫婦の仲を裂くような椿事を引き起こしたことなど、
まったく気づいていない。

●思わず「You はなにしにわが家に来たの」
と話しかけてしまった。
ブラッキーは18年、
その前のミュも同じく18年くらいわが家に同居していた。
柱や唐紙で爪とぎをすることはあっても、
その他のものにはいたずらをしなかった。
ブラッキはただひとり生きて行く孤高の猫、
まったく手がかからないで、今日にいたっている。

●ところが、ところがリリときたら、
花瓶や、コップは壊する。
油断していると何にでも噛みつく。
靴紐、ともかくながく伸びているコードなど喜々として食いちぎってしまう。
そして、ついにパソコンの電源コードということにあいなったしだいだ。

●去年の春、どこからともなく、
あらわれた三ヶ月くらいの子猫、
鳴くこともできず、
わが家の玄関をおとずれたのだった。
かわいい、かわいい子猫ちゃん。
いまだにキ―と声をだすだけで、猫らしくニャオとは鳴けないでいる。

●どう考えても、
わたしたちが猫を、
ブラッキ―をかっているので、
猫のにおいと餌のにおいにつられて、
どこからともなくやってきたのだ。



 


●かわいくて、夫婦で猫可愛がりをしているが、
これからどんなヤンチャをされるかと思うと恐怖を感じる。

●噛みつき魔のリリ。
かんがえてみると、すべては、ぼくがわるいのだ。
だって――吸血鬼作家だ。
噛みつくなどと毎日書いている。
そのうち血をすわれないように用心しなければ。



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