田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

聖母幼稚園の柵にすがって蟹歩き。麻屋与志夫

2023-02-03 10:54:57 | ブログ
2月3日 金曜日 晴
いつもの散歩道。
北小学校の目下改築中の塀のところまでしか歩けなかった。

膝が痛む。
がまんしきれずに、見えも外聞もない。
右足を引きずる。
「杖をつきなさいよ」とカミさんに言われている。
見栄でつかないわけではない。
杖にたよると、ますます足を労わりすぎることになる。
そして、次はなにに頼ればいいのだ。

コンクリートの歩道の白い固さが恨めしい。

歩いてる人はいない。
歩道の隅には金さび色の落ち葉がちらほら見られる。
これから10年生き長らえるのはよういなことではないな。
脚が痛みでふるえてくる。

聖母幼稚園の塀にすがる。
蟹のように横歩き。
両手ですがっているので横歩きするしか方法がない。
塀が無情にも途切れる。

5メートル先までよたよた歩き弁天池の手摺に頼る。
書家の相沢春洋先生の長男が、忠君といったかな? 
卒業時、彼のサインbookに「蟹の横歩き」と書いた。

なんの脈絡もなく、ふいに過去の言葉が、小景が思いだされることがある。
池では薄い氷の下を亀と鯉が泳いでいた。


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