田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

後輩にパンツを貸した夢をみた。 麻屋与志夫

2021-06-13 04:18:13 | 夢見るGGの夢占い
6月13日 日曜日
夢見るGGの夢占い。22 後輩にパンツを貸してあげ夢を見た

●昨日の夢も占っていないのに、また奇妙な夢を見た。

三十歳も年下のRが訪ねてきた。
ほそぼそと話をしているのだが、何を話しているのか内容はわからない。
そのうちに外をみて「だれかに……追いかけられた」
とガラス戸の向こう庭のほうを気にしている。
しかたなく、暑いのだが戸を密閉する。
パンツを汚した、とこんどはいう。
母がわたしの新しいパンツを持って部屋に入ってくる。
彼はつかれたと嘆く。
母は優しく布団を敷いている。
彼は布団をかけてもらうと、スヤスヤとねてしまう。
目にはなみだを浮かべている。

●現実のかれは数年前に夭折している。
今宮町の屋台蔵の前でRには会ったのが最期だった。
「病気で入院する」と告げられた。
どこが悪いのかは聞かなかった。
それから間もなくかれの家の隣の理容店のIさんに会った。
「先生、知ってる? 亡くなったよ」唐突にいわれて驚いた。
病院で喉に飴玉を詰まらせて死んでしまったというのだ。
誤飲が原因で死ぬなんてまだ若いのに不運というか、哀れというか。
わたしは黙祷するいがいには何もすることも、いうこともできなかった。
その後かれの句集を書店で見かけて購入した。
秀句があり敬服した。
惜しい男だった。
そのRが夢に現れてパンツを汚したからというので、わたしの新しいパンツをかしてあげた。
これはどういうことなのだろう。
パンツは精液で汚れていた。
Rは未婚。
恋をしたとい話もきかなかった。
あるとき「僕のほうをみて女の子が笑っていた。僕はそんなに醜いのですか」
と泣き出したことがあった。
おそらく五十代で亡くなったのだが、童貞だったろう。
せめて結婚していれば、傍に妻がいれば窒息死なんてことにはならなかったろうに。
心優しい女性との出会いがなかったのだろう。
可哀そうでならない。
立派な句集を残してくれたので、ときおり読んではRを偲んでいる。
それにしても、不可解な夢をみたものだ。


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