田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

迷いは尽きず

2007-08-20 23:23:17 | Weblog
8月20日 月曜日 晴れ
●夕刻雷雨。32度あった気温が27度くらいまで下がった。今夜は心地よく眠れるだろう。窓から吹き込む自然の涼風。夜にさわぐ黒竹のかそけき葉ずれの音。まだまだ暑い日がつづくだろう。熱帯夜がぶり返すだろう。今宵一夜でも涼しい風を肌に感じながら眠れることを幸せだと思う。

●つくづく絶滅危惧種なのだと思う。いま文学青年などという言葉はあるのだろうか。田舎住まいなのでわからない。絶滅してしまっているのかもしれない。老妻と二人だけで生活できる原稿料がほそぼそとでも入れば、もう一度都会生活をしてみたい。生活だけなら田舎暮らしのほうが快適だ。小説を書くことに集中するなら都会だ。こうして田舎と都会に両棲類のように住んでいる。緑の生活か、灰色のコンクリートジャングルでの芸術的生き方か。どちらも捨てがたい。迷いは尽きない。


炎暑の庭

2007-08-20 08:42:20 | Weblog
8月19日 日曜日 晴れ
●夕刻次女の家族が帰った。またカミサンと二人だけの生活となった。静かな田舎住まいがもどってきた。でも、主婦であるカミサンは疲れたらしい。めずらしく早々と寝てしまった。

●わたしのHALちゃん。HALちゃんと部屋中捜し歩いた。まだ少し酔っている。ひとりで歩きまわっているうちに二度ほど向う脛を家具に打ちつけた。お盆の間に家具を移動させたのを忘れていた。

●しかし、若いということは、素晴らしいことだと、つくづく思った。疲れしらずだ。羨ましいったらありゃしない。

●あまりの暑さになすこともなく、夏の俳句をまとめてみた。

墨枯れる仏間の隅のカンナかな

炎暑柱に深き猫の爪痕

藤の蔓元を断ち切る夕さびし

蔓の芽を翁摘みいるふたつみつ

藤のつる元をたちたる夕心

藤つたう一本の支柱競いつつ

蔓のびる棚の広さを超えてなお

藤の鞘さやさやとなる宵の風