あっちへ行ったり戻ったり、師も走る師走なので、私のブログも忙しくなりました。息子たちも「ねこ庭」を訪れる方々の中にも、高橋洋一氏の意見を忘れた人がいると思いますので、要点を紹介します
・読売グループがテレビ番組を使って、統一教会けしからんと盛んに言っているが、どうしてそんなことを言うのかと探ってみると面白い。
・安倍元総理が暗殺された時、それを政治的に利用する人が出てきた。こんな時に岸田さんが内閣改造をすると、安部派の議員は打撃を受ける。
・安部派を政治的に排除するために、統一教会の話を読売グループが煽った。
・岸田さんと読売グループトップのナベツネは、開成(高校)つながり。ナベツネは開成をフル活用して、岸田さんを盛り上げる会をずっと作ってきた。
・この政権自体が、開成繋がりの人が多い。総理秘書官の島田氏。開成を牛耳っているのがナベツネで、開成会のトップが゛財務省の武藤事務次官。完全に開成財務省閥があったと私は思っている。
・安部派グループを統一教会問題で叩くと言うのは、政治的にありうる話。
・しかしこれが、結果的には岸田政権に対する支持率の低下というブーメランになっているところが、面白い。
氏の意見は、統一教会問題を煽ったのが読売グループトップのナベツネ氏で、岸田総理を支援するためだったというものです。フル活用したのが開成閥だとし、総理秘書官の島田氏と財務省の武藤次官の名前をあげています。私は氏の意見に賛成しませんでしたが、武藤次官の名前に注目していました。
「省庁の中の省庁、財務省」「日本最強の官庁財務省」と言われる通り、財務省は戦後の官僚機構でトップに君臨しています。マスコミが報道しないため、国民の目にほとんど見えませんが、政界に隠然たる力を持っているのは事実です。国家予算の編成権を財務省が握り、彼らの承諾なしに重要な予算が成立しません。今話題の防衛費の増額問題にしても、陰に陽に自民党を困らせているのが財務省です。
政治家がいつまでも逆らうと、国税庁のデータを使い、収入の誤魔化しや脱税をマスコミにリークし叩かせます。こうして彼らは、過去に何人の政治家を政界から追放してきたことでしょう。財務省は国家経済の番人としての自負と矜持を持ち、自分たちの方針に逆らう政治家を許しません。財務の収支バランスを絶対とする彼らは、国債の増発をする安倍総理が許せない敵です。
「国の借金、1200兆円。国民一人当たりにすると、一千万円の借金を背負っていることになる。」
これでは国の財政が破綻すると、安部氏の政策に懸命に反対していますが聞き入れられませんでした。財政や金融に知識のない私は、安部元総理と財務省のどちらが正しいのか分かりません。しかし「緊縮財政」と「財政出動」は、どちらが正しい理論なのかでなく、その折々の情勢に合わせての政策だと思います。国内で不評のアベノミクスですが、国際社会での評価が高いと言うのも、理由はその辺りなのかもしれません。
財務省に洗脳された政治家の一人が村上誠一郎氏で、以前「ねこ庭」でも取り上げましたが、9月20日の国葬への欠席を表明した時、次のように酷評していました。
「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊して、旧統一教会に選挙まで手伝わせた。私から言わせれば国賊だ」
村上氏の個人的な意見というより、財務省の意見と私はみています。財務省にとって安部元総理は、単なる目の上のたんこぶでなく、倒すべき敵であり国賊でもあった訳です。財務省は、読売グループによる統一教会報道を好機とするだけでなく、むしろ利用した張本人である・・・と、これが私の仮定です。
従って財務省は、TBSニュースの捏造報道を放任しました。先に紹介した同社の株主会社は、金融、生保・損保業界など、安部元総理のゼロ金利政策で利益を失った会社ばかりです。安倍氏を叩き、安部派議員を追放することで利益を回復できる会社です。
財務省が黙認していれば、安部氏叩き、安部派叩きが際限なく広がり、彼らの敵がいなくなります。この流れに乗ったのが、反日左翼政党です。戦後77年間、統一教会は「反共」を掲げる最大の敵の一つでしたから、流れを利用すれば、彼らは安倍派議員と統一教会の二つを消滅させることができます。
「憲法改正」阻止についても、財務省と反日左翼政党の利害が一致しています。憲法が改正され、日本を守る軍が再建されたら、財務省はその時から「日本最強の省庁」でなくなります。息子たちはそう思っていないと思いますが、軍は日本の官僚組織の一つです。国内最強の武装組織であるばかりでなく、他国との情報戦争に対抗できる諜報機関を持つようになります。日本の歴史と伝統を守る軍は、当然「皇室護持」の組織であり、皇室を破壊する反日左翼勢力を容赦しません。
勿体ぶっていたのでありませんが、これが私の考える「統一教会問題」への仮説です。仮説への賛否があると思いますが、国民が本質を見ない限り問題の収束は長引きます。「憲法改正」による軍の再建は、戦後日本が解決できないまま抱えてきた歴史的な課題ですから、長引くことについて覚悟をしています。
本来なら、ここでシリーズを終わっても良いのですが、「息子たち」のためには仮説の根拠を紹介する必要があります。もし興味がある方は、次回の「ねこ庭」へ足をお運びください。