今回は、「2. 原告団の記者会見に出席していた、ある外国人記者」についてです。
これも共同通信社の「情報操作」が手に取るように分かる記事です。数行ずつ分けて説明せず、先に文章全部を紹介します。
・注目すべきは、加熱する当時の雰囲気を、客観的に見ていた人の言葉だろう。
・最初に提訴した原告団の記者会見で、ある外国人記者が、こう質問したという。
・朝日新聞の報道が、日本の評判を貶めたという皆さんのメッセージの方が、国際社会がネガティブ ( 否定的 ) に受け止めているが、それはなぜだと思うか。
私はこの記事を読み、中学生の時、学校で教わった新聞記事の5条件を思い出しました。「いつ、どこで、誰が、どうして、どうなった。」と、この言葉を英語にしますと、
when where who why how」
つまり「4W1H」ということになります。
この記事には、いつの裁判なのか、どこで行われた裁判なのか、新聞記者は誰なのか、肝心の5条件が書かれていません。個人名は要らないとしても、記者の属する新聞社名くらいは必要です。
冒頭の「加熱する当時の雰囲気」とは、何時なのかネットで調べてみました。そして、次のいずれかでないのかと、見当をつけました。
1. 平成27 ( 2015 ) 年2月 チャンネル桜「朝日新聞を糾す会」による、「慰安婦報道に対する集団訴訟」
2. 平成27 ( 2015 ) 年2月 ジャーナリスト佐藤昂氏「国民会議・朝日新聞を正す会」による「慰安婦報道に対する集団訴訟」
3. 平成27 ( 2015 ) 年2月 在米邦人による「グレンデール訴訟」
同じ時期に行われていますから、おそらくこの内のどれかであろうと思いますが、ネットで探してもハッキリしない裁判ですから、私だけでなく、多くの人も知らないと思います。この状況を、「加熱する当時の雰囲気」と言えるのかどうか、割り切れない気持になります。外国人記者が語った言葉を、息子たちのため、分かりやすく言い換えますと、
・貴方たちは、日本の評判を落としたと言って朝日新聞を訴えていますが、国際社会は、むしろ貴方たちの方を、否定的に受け止めていますよ。それは、どうしてなのですか。
記事が、尻切れトンボのように、記者の質問で終わっていますが、これを読んだ無知な読者の反応を想像してみました。
「外国の新聞記者までが、疑問視しているのか。」
「国際社会も、原告の言い分に、理解を示していないのか。」
「朝日新聞を訴えるのは、間違っているのか。」
と、こんな読者がいるでしょうし、共同通信社の狙いも、そこにあるのだろうと推察しました。
記事の流れから見て、「ある外国人記者」は、「歴史学研究会」と同じく、記事を捏造するための小道具です。「歴史学研究会」が反日・左翼の学者集団であったように、「ある外国人記者」も、反日・左翼新聞の記者だった可能性が高くなります。それでなければ、「4W1H」の無い曖昧な記事にする必要がありません。
ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストの記者なら、反日の記事を書く会社だと、知っている読者がいますから、知らせたくなかったのかもしれません。もしかすると、この記者が現れたのは、日本でなく、米国のグレンデール市の裁判所だったのかもしれません。中国人記者や韓国人記者が、何人もいますから、反日の彼らがこういう質問をしても不思議はありません。
中学生でも知っている、新聞記事の「5条件」を無視した記事を、共同通信社は、9月5日に全国発信しています。この日一日だけで、同社は7件の「情報操作記事」を日本の津々浦々に届けました。
そのうちの2件を紹介するため、7回もブログを書くことになったと、そういう話になります。最後の記事について、私は「情報操作記事」でなく、「捏造記事」と呼びたくなっていますが、「敵対的表現」になるかもしれないのでやめます。
いずれにしましても、朝日に限らず共同通信社の記事については、読者が賢くなることが大事です。息子たちだけでなく、自分にも言い聞かせます。
「マスコミの報道は、頭から信じないことです。」
「マスコミの報道はなければ不便なので、全否定はダメです。」
「参考程度にしておくのが無難です。」