だらだら日記goo編

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デパート展覧会観覧記

2008-10-11 23:00:13 | アート・文化
二日に分けて、東京駅周辺のデパートの展覧会を観覧してきた。
まずは、日本橋三越の、パリのドアノーと高島屋の柳原白蓮の展覧会。
どちらも朝日主催だが内容は対照的。
三越の展覧会はよく分からない音楽がながれ、ベンチも置いてあるなど、パリの街角をイメージしたのだろう。
気軽にみられる展示で、今でいう定点観測の技法が使われているのが面白い。
カタログも買わずに、高島屋へ移動。
こちらは白蓮という名前も知らない歌人。
しかしその生き方は重すぎる。
華族に産まれ、華族女学校を中退して、わずか15で結婚、しかし離婚して、今度は麻生首相につながる九州の炭鉱王と結婚、しかし東大生、龍介と世紀の駆け落ち、
新聞や社会をも巻き込んだこの人の生き方は愛とは何かを問いかける。
林真理子さんが、白蓮について本を書かれているので、読んでみたい。
そして今日は大丸のピサロへ。
ピサロの作品ではないが、ミレーの、群れの呼びよせという小さな作品の神々しさにうたれる。
ピサロだけでなく周辺作家や、ピサロの家族の作品を入れているのが特徴。
作品はすべてアムステルダムのものだから千円もとる。
しかし、ピサロが西インド諸島カリブに浮かぶ島の産まれだとか、1890年の大規模な日本美術展に影響されたとか、
長男はイギリスに渡るが、印象主義に関する経験が、かの地の前衛に歓迎されたとか面白い。
ピサロと長男リュシアンとの合作も展示されている。
これでデパート展覧会は、横浜高島屋の艶●源氏を残すだけとなった、とりあえずは。