だらだら日記goo編

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夢の美術展

2009-04-26 23:06:00 | インポート
チラシには藤田の「私の夢」が使われているが、藤田はもう一点出品されている。
「アントワープ港の眺め」で、島根県立石見美術館という聞いたこともない美術館からの出品だ。
前者はチラシに有るように裸婦の周りを着物を着た猫たちが取り囲んでいるという構成だ。
藤田はただ自分がみた夢を描いたと述べたそうだ。
後者は17C頃のアントワープを想像して描いた作品、作品にはデフォルメもあり、藤田が何故こんな絵を描いたのか
興味がわく。
昨日から始まった東京都美術館、日本の美術館名品展だ。
美術館連絡協議会に加盟する美術館100館余りからその美術館一押しの作品が展示されている。若干の展示替えはあるものの200点以上の名品が並ぶ豪華な展覧会だ。
今日日曜、ルーヴルは20分待ち、阿修羅は30分待ちだったようだが、この展覧会はガラガラだ。
ガラガラなので音声ガイドを借りるが、音声ガイド全部で36件も解説がある。
200点もの作品、ゆっくりみていれば最低二時間は要する。
順を追うとまず西洋画だ。郡山市美術館のバーンジョーンズにうっとりする。花な種をまくフローラだ。
シャガールは三点出ている。バルラッハの彫刻は愛知県立美術館から。
総じて西洋は彫刻が面白く、メダルトロッソとかレームブルックとか聞いたこともない作家も登場。
階を上がると日本近現代洋画だ。きちんと高橋由一から始まるのは教科書通りだが作品が宮城県美術館の「宮城
県庁門前図」なのが面白い。三鷹の回顧展で改めて注目された高島野十郎も出る、ご存知蠟燭で、福岡が所属。
熊谷守一は愛知と天童から二点でる。
香月泰男はシベリアシリーズの一点「涅槃」だ。ここで香月は死者を仏教の聖人の如く扱う。
この展覧会が単なる名品展に終わらないのはたとえば横須賀からの朝井閑右衛門などが出品されていることだろう。
公立美術館の一つの使命である地域性を重視した展示がなされている。
また階を上がると日本画と版画だ。菱田春草がアメリカ滞在期に描いたと伝わる作品が飯田市美術博物館から出ているが、当時のアメリカではトーナリズムという朦朧体に似た作風が流行っていたため高い評価を得たとか。
片岡球子の面構シリーズハ1966足利尊氏から始まったというが、今回は「等持院殿」だ。
これは尊氏の法名であり、同じ尊氏を二点描いたことになる。
最後は棟方志功だ、青森が持っている作品、能「善知鳥」を題材にした作品。
しかし200点もあるといささか疲れたがいい勉強になった。


ゴールデンウイークは遠出

2009-04-17 21:39:05 | インポート
家に帰ってくるとぐったり疲れてブログどころではないので、母のホームにいかない日は貴重な時間。
定額給付金の手続きやったり、アマゾンから届いた本をめくったり。
さてゴールデンウイークも近づいています。
どうやら少し遠出するのとデパート展覧会巡りになりそうです。
遠出は、栃木県立美術館、日本の表現主義と三島にある佐野美術館、あと神奈川県立近代美術館鎌倉のチケットが既に入っています。栃木と三島は初訪問で楽しみ。
鎌倉は江の電に乗りたい、絶景かな。
デパートの方は、日本橋高島屋、浮世絵ベルギーロイヤルコレクションと玉川高島屋、ルデューテの世界を予定。
さて行った展覧会は東博、阿修羅は初日からしてすごい混雑とのこと、おそるおそる2日目行ったのですが、全然並んでおらず拍子ぬけ、しかしカルティエクリエィションに別の日行くと、阿修羅40分待ちとのこと、やはりすごいなと。
カルティエは展示物の背後に映写される映像が絶妙で男性をも飽きさせません。
芸大美術館、尼門跡寺院の世界は初日に行きましたが、尼門跡寺院とはなに?レベルのこちらを唸らせる内容、血の写経がある一方、優雅な御所文化も展開、普段非公開なのが芸大美術館の二ヶ月間だけ特別公開、当然巡回なし。
上野はあと東京都美術館の日本の美術館名品展も間もなく始まります、美術の旅に終わりはないですね。


古典としてのヴィデオ

2009-04-04 22:37:56 | インポート
何とも奇妙な光景だ。
展示室にはテレビがずらりと置かれ、ヴィデオ作品をそれぞれ上映している。
で、それを見るための小さな椅子が、それぞれのテレビの前に置かれている。
観客は思い思いに好きな作品を見ることができる。
国立近代美術館の企画展「ヴィデオを待ちながら」だ。
ヴィデオとはラテン語の、我見るに由来するというが、それはともかくヴィデオもアートの一部として検証する時代になったということか。
アートとしてのヴィデオ作品はナムジュンバイクが、ローマ法王のニューヨーク訪問を撮影した作品に始まるというが、今回の展示ではウォーホルから始まる。
初期のヴィデオ作品を見ると監視カメラを題材にしたものが二本出ている。
監視カメラの存在が珍しかったからか。
野村仁は「毎日10分間、本屋のTVに写るN」をあらわす、1971だ。
京都の書店で毎日作者自身が売り場をうろつき監視カメラに録画されるパフォーマンスだ。
ジョン.バルデッサリの「植物にアルファベットを教える」も面白い。
ある批評家のアリにアルファベットを教えるプロジェクトにヒントを得たというが、ばかばかしいと言えばばかばかしい。
しかしヴィデオが真面目なのでつい見入ってしまう。
1970年代が中心ということで、オッペンハイムやナウマン
の作品も多い。
お馴染みビル.ヴィオラの作品は「移り込む池」だ。
この中でヴィオラは三つの異なるレベルの時間を操作しているとあった。
最後はフランシス.アリスの「信念が山を動かすとき」2002の作品だが、500人のボランティアが砂丘の砂を動かすと云うばかばかしいプロジェクト、もはやプロジェクトがその痕跡をとどめないという点でいかにも現代的だ。
ヴィデオは見始めるとつい見入ってしまうので時間がかかる展覧会だ。
カタログはあるのだが、なんでもしおりを付けたためにしわが他のページに及んでいるため郵送ということだったが、1400円と書いて何部か置いてある、しかも巻末には海外の文献三部が収録された優れたものだ。
こちらは展覧会の余韻があるうちに読みたいので、しわくらいと購入。
そのあとは常設展示をゆっくり鑑賞、時期がら桜の作品が多い。
山種に行かなくても十分鑑賞できる。


さすがは読売新聞!

2009-04-01 00:34:56 | インポート
読売新聞とは縁がないが、読売ファミリーサークルというのに入っている。
読売新聞の美術展のチケットを請求するためだが、もう招待券請求券を使い果たしてしまってもうダメかと思っていたら今みたら東京ドームの巨人戦とコマ劇場専用の請求券は一般の招待券請求に転用できるとのこと!
もちろん僕はコマ劇場など縁がないので、早速その請求券を日本橋高島屋、ベルギーロイヤルコレクション展と東京都美術館、日本の美術館名品展の請求に使わせてもらった。
案内は良く読まないとというばかばかしいお話。
年間1365円で相当の招待券がもらえるので、皆さんも入ってみたらいかがだろうか?
毎日東京新聞主催の展覧会は新聞販売店からもらえる。
しかし週刊誌も宅配してもらっているが、高くなったものだ。
ここのところ大学合格号で380円払っている。
で、僕の母校はまだ人数公開していないのでなんかなあという感じだ。