チラシには藤田の「私の夢」が使われているが、藤田はもう一点出品されている。
「アントワープ港の眺め」で、島根県立石見美術館という聞いたこともない美術館からの出品だ。
前者はチラシに有るように裸婦の周りを着物を着た猫たちが取り囲んでいるという構成だ。
藤田はただ自分がみた夢を描いたと述べたそうだ。
後者は17C頃のアントワープを想像して描いた作品、作品にはデフォルメもあり、藤田が何故こんな絵を描いたのか
興味がわく。
昨日から始まった東京都美術館、日本の美術館名品展だ。
美術館連絡協議会に加盟する美術館100館余りからその美術館一押しの作品が展示されている。若干の展示替えはあるものの200点以上の名品が並ぶ豪華な展覧会だ。
今日日曜、ルーヴルは20分待ち、阿修羅は30分待ちだったようだが、この展覧会はガラガラだ。
ガラガラなので音声ガイドを借りるが、音声ガイド全部で36件も解説がある。
200点もの作品、ゆっくりみていれば最低二時間は要する。
順を追うとまず西洋画だ。郡山市美術館のバーンジョーンズにうっとりする。花な種をまくフローラだ。
シャガールは三点出ている。バルラッハの彫刻は愛知県立美術館から。
総じて西洋は彫刻が面白く、メダルトロッソとかレームブルックとか聞いたこともない作家も登場。
階を上がると日本近現代洋画だ。きちんと高橋由一から始まるのは教科書通りだが作品が宮城県美術館の「宮城
県庁門前図」なのが面白い。三鷹の回顧展で改めて注目された高島野十郎も出る、ご存知蠟燭で、福岡が所属。
熊谷守一は愛知と天童から二点でる。
香月泰男はシベリアシリーズの一点「涅槃」だ。ここで香月は死者を仏教の聖人の如く扱う。
この展覧会が単なる名品展に終わらないのはたとえば横須賀からの朝井閑右衛門などが出品されていることだろう。
公立美術館の一つの使命である地域性を重視した展示がなされている。
また階を上がると日本画と版画だ。菱田春草がアメリカ滞在期に描いたと伝わる作品が飯田市美術博物館から出ているが、当時のアメリカではトーナリズムという朦朧体に似た作風が流行っていたため高い評価を得たとか。
片岡球子の面構シリーズハ1966足利尊氏から始まったというが、今回は「等持院殿」だ。
これは尊氏の法名であり、同じ尊氏を二点描いたことになる。
最後は棟方志功だ、青森が持っている作品、能「善知鳥」を題材にした作品。
しかし200点もあるといささか疲れたがいい勉強になった。
「アントワープ港の眺め」で、島根県立石見美術館という聞いたこともない美術館からの出品だ。
前者はチラシに有るように裸婦の周りを着物を着た猫たちが取り囲んでいるという構成だ。
藤田はただ自分がみた夢を描いたと述べたそうだ。
後者は17C頃のアントワープを想像して描いた作品、作品にはデフォルメもあり、藤田が何故こんな絵を描いたのか
興味がわく。
昨日から始まった東京都美術館、日本の美術館名品展だ。
美術館連絡協議会に加盟する美術館100館余りからその美術館一押しの作品が展示されている。若干の展示替えはあるものの200点以上の名品が並ぶ豪華な展覧会だ。
今日日曜、ルーヴルは20分待ち、阿修羅は30分待ちだったようだが、この展覧会はガラガラだ。
ガラガラなので音声ガイドを借りるが、音声ガイド全部で36件も解説がある。
200点もの作品、ゆっくりみていれば最低二時間は要する。
順を追うとまず西洋画だ。郡山市美術館のバーンジョーンズにうっとりする。花な種をまくフローラだ。
シャガールは三点出ている。バルラッハの彫刻は愛知県立美術館から。
総じて西洋は彫刻が面白く、メダルトロッソとかレームブルックとか聞いたこともない作家も登場。
階を上がると日本近現代洋画だ。きちんと高橋由一から始まるのは教科書通りだが作品が宮城県美術館の「宮城
県庁門前図」なのが面白い。三鷹の回顧展で改めて注目された高島野十郎も出る、ご存知蠟燭で、福岡が所属。
熊谷守一は愛知と天童から二点でる。
香月泰男はシベリアシリーズの一点「涅槃」だ。ここで香月は死者を仏教の聖人の如く扱う。
この展覧会が単なる名品展に終わらないのはたとえば横須賀からの朝井閑右衛門などが出品されていることだろう。
公立美術館の一つの使命である地域性を重視した展示がなされている。
また階を上がると日本画と版画だ。菱田春草がアメリカ滞在期に描いたと伝わる作品が飯田市美術博物館から出ているが、当時のアメリカではトーナリズムという朦朧体に似た作風が流行っていたため高い評価を得たとか。
片岡球子の面構シリーズハ1966足利尊氏から始まったというが、今回は「等持院殿」だ。
これは尊氏の法名であり、同じ尊氏を二点描いたことになる。
最後は棟方志功だ、青森が持っている作品、能「善知鳥」を題材にした作品。
しかし200点もあるといささか疲れたがいい勉強になった。