今デパートは中元商戦のさなかだ。
だが、催し物場で展覧会を開催しているデパートがある、銀座松坂屋「加藤登紀子」展だ、ちょっと行ってみる。
「私の人生の原点はゼロ」、そう加藤は言う、ハルビンで生まれ、すぐ終戦を迎えたのだ。
そんな彼女が今の彼女になるまでをおった展覧会だ。
今は亡き藤本氏との獄中書簡の遣り取り、そこから墨への関心も生まれたという。
その遣り取りで藤本は「開発というものの罪」を語っている。
加藤が大学紛争、安保闘争といった政治参加から今の環境問題への取り組みにつながる原点がおそらくここにある。
「絆」それは、夫藤本氏との「絆」でもあり、子どもを産み「小さな火山を抱きしめて母はいつしか大きな火山になる」と語ったように子どもとの「絆」でもある。
寺山修治との「婦人公論」のインタビューで加藤は無人島にもっていく一冊は太宰の「晩年」であると語り、又20を過ぎて童貞であるとは信じられないとも語った。
それらの見解は子どもを育て、又世界に羽ばたくうちにどう変わって言ったろうか。
1972年に加藤は「色即是空」なるアルバムを発表している。
その頃の彼女はおそらく日本的無常観に支配されていたのだろう。
展示されている「炎」という書では
炎はひとり
炎はあるがまま
炎はたちどまれない
炎は空に消える
と書かれている、この人生観はどう変わったろうか。
世界に羽ばたく加藤はUNEPの親善大使となった。
「地球の上に土下座してゼロからやり直す」と加藤は言う、大地との「絆」、母なる地球との「絆」がここにはある。
そしてわれわれはこの地球を未来に残していかなければならない。
寺山のインタビューに「神様はあってほしい」と答えた加藤の心のうちはどう変わったろうか。
いろんな「絆」を携えて、今の加藤があることを認識する。
1200円で図録まで作られていた、その中で加藤は「時代の転換を要求する宇宙的直感をしっかりと受け止めた若い人々」に未来を託そうとしているかに見える。
今の加藤には無常観より希望があるように思える。
人間はとてつもなくおろかで又とてつもなく賢い、そんなことを感じた。
だが、催し物場で展覧会を開催しているデパートがある、銀座松坂屋「加藤登紀子」展だ、ちょっと行ってみる。
「私の人生の原点はゼロ」、そう加藤は言う、ハルビンで生まれ、すぐ終戦を迎えたのだ。
そんな彼女が今の彼女になるまでをおった展覧会だ。
今は亡き藤本氏との獄中書簡の遣り取り、そこから墨への関心も生まれたという。
その遣り取りで藤本は「開発というものの罪」を語っている。
加藤が大学紛争、安保闘争といった政治参加から今の環境問題への取り組みにつながる原点がおそらくここにある。
「絆」それは、夫藤本氏との「絆」でもあり、子どもを産み「小さな火山を抱きしめて母はいつしか大きな火山になる」と語ったように子どもとの「絆」でもある。
寺山修治との「婦人公論」のインタビューで加藤は無人島にもっていく一冊は太宰の「晩年」であると語り、又20を過ぎて童貞であるとは信じられないとも語った。
それらの見解は子どもを育て、又世界に羽ばたくうちにどう変わって言ったろうか。
1972年に加藤は「色即是空」なるアルバムを発表している。
その頃の彼女はおそらく日本的無常観に支配されていたのだろう。
展示されている「炎」という書では
炎はひとり
炎はあるがまま
炎はたちどまれない
炎は空に消える
と書かれている、この人生観はどう変わったろうか。
世界に羽ばたく加藤はUNEPの親善大使となった。
「地球の上に土下座してゼロからやり直す」と加藤は言う、大地との「絆」、母なる地球との「絆」がここにはある。
そしてわれわれはこの地球を未来に残していかなければならない。
寺山のインタビューに「神様はあってほしい」と答えた加藤の心のうちはどう変わったろうか。
いろんな「絆」を携えて、今の加藤があることを認識する。
1200円で図録まで作られていた、その中で加藤は「時代の転換を要求する宇宙的直感をしっかりと受け止めた若い人々」に未来を託そうとしているかに見える。
今の加藤には無常観より希望があるように思える。
人間はとてつもなくおろかで又とてつもなく賢い、そんなことを感じた。