空を飛ぶことを夢見た男、人体の解剖をした男、あの偉大な「最後の晩餐」を描いた男ー。
レオナルド・ダヴィンチといえばこんなイメージだろうか。
しかしながら彼の絵画は作品は10点あまり、手稿は8000点あまりと訊けば、一体何をたくらんだ人物なのか気にはなる。
その手稿のひとつ「レスター手稿」が日本初公開というので新聞屋の招待券で森アーツギャラリーまで足を運ぶ。
で、会場に足を踏み入れるといきなり丸い球が天井からぶらさがっている。
なんだこりゃと思うと月の模型だそうでダヴィンチが月の満ち欠けのしくみを説明しようとしたのを模型にしたものだそうだ。
ダヴィンチが産まれたのはローマ帝国滅亡の前年だが、すでに彼は地球が丸くて月と太陽の位置関係をも図で示したというのだ。
続いて「水流実験」やら「水圧実験」やら模型がやたらとおかれる。
ダヴィンチは地球の内部が水で満たされていたと考えていたようで、河川の制御やら洪水防止など実用的なことをいろいろ考えていたらしい。
しかし会場でおばさんが「実際に実験しても解説のようにならない」と文句を言い、会場係が「模型は小さいのでー」などと説明するのでいやな予感がする。
続いては貝殻化石。
山の上の貝殻は決して「ノアの大洪水」で運ばれたものではなく、以前そこは海だったことをダヴィンチは論証したのだ。
宗教的世界観からの脱却だ、ちょうどその頃宗教改革が行われており興味深い。
さていよいよ「レスター手稿」とのご対面。
この手稿は「鏡面文字」で書かれている、つまり鏡に映った状態なのだとか、筆跡が変化するのでダヴィンチの生涯は五期に分類できるとか前書きが続く。
でその「レスター手稿」だが18枚の紙表と裏に書かれており、さらに真ん中で折り曲げるから全部で72ページとどうもややこしい。
で、いよいよ「レスター手稿」とご対面ー会場が真っ暗だ!
いやな予感は的中した、紙の保護のために光は一定時間しか当てられないというのだ。
18枚の紙に一定時間交互に光が当たるーどれにあたるかはクイズのようなものでこちらにはわからない。
そもそもが境面文字で字が読めないのは仕方ないが、暗くてイラストも、何が描いてあるかの解説も読めないときた。
あらかじめほかの方のブログで会場出口にパソコンがあり調べられると知っていたので直筆ノートはさっさとパス。
暗い中うろうろしても仕方ない、しかしダヴィンチの字は小さい。
最後のコーナーはレオナルドの年譜、絵画作品と絡めていろいろかいてある。
さてパソコンに向う。
パソコンの前には「パリ手稿」「マドリッド手稿」などダヴィンチの手稿のファクシミリが勢ぞろい。
パソコンで調べると幽霊の手のようなスケッチが描かれており、これはダヴィンチ派の絵画によく出るものとか、水を重視したダヴィンチは「水の書」を計画したり、潜水技術やらワインの容器を使った実験やらいろいろ面白い。
結局ダヴィンチという人は一切智を夢見たんだと思う。
会場解説では彼の絵画論をあげて絵画こそ彼にとって最高の芸術という解説があったが、おそらく絵画も自然探求もダヴィンチの中で一つなのだろうと思う。
しかし真っ暗の中での手稿対面には驚いた、まことに疲れる展覧会、毎日新聞の展覧会はろくなものがない。
レオナルド・ダヴィンチといえばこんなイメージだろうか。
しかしながら彼の絵画は作品は10点あまり、手稿は8000点あまりと訊けば、一体何をたくらんだ人物なのか気にはなる。
その手稿のひとつ「レスター手稿」が日本初公開というので新聞屋の招待券で森アーツギャラリーまで足を運ぶ。
で、会場に足を踏み入れるといきなり丸い球が天井からぶらさがっている。
なんだこりゃと思うと月の模型だそうでダヴィンチが月の満ち欠けのしくみを説明しようとしたのを模型にしたものだそうだ。
ダヴィンチが産まれたのはローマ帝国滅亡の前年だが、すでに彼は地球が丸くて月と太陽の位置関係をも図で示したというのだ。
続いて「水流実験」やら「水圧実験」やら模型がやたらとおかれる。
ダヴィンチは地球の内部が水で満たされていたと考えていたようで、河川の制御やら洪水防止など実用的なことをいろいろ考えていたらしい。
しかし会場でおばさんが「実際に実験しても解説のようにならない」と文句を言い、会場係が「模型は小さいのでー」などと説明するのでいやな予感がする。
続いては貝殻化石。
山の上の貝殻は決して「ノアの大洪水」で運ばれたものではなく、以前そこは海だったことをダヴィンチは論証したのだ。
宗教的世界観からの脱却だ、ちょうどその頃宗教改革が行われており興味深い。
さていよいよ「レスター手稿」とのご対面。
この手稿は「鏡面文字」で書かれている、つまり鏡に映った状態なのだとか、筆跡が変化するのでダヴィンチの生涯は五期に分類できるとか前書きが続く。
でその「レスター手稿」だが18枚の紙表と裏に書かれており、さらに真ん中で折り曲げるから全部で72ページとどうもややこしい。
で、いよいよ「レスター手稿」とご対面ー会場が真っ暗だ!
いやな予感は的中した、紙の保護のために光は一定時間しか当てられないというのだ。
18枚の紙に一定時間交互に光が当たるーどれにあたるかはクイズのようなものでこちらにはわからない。
そもそもが境面文字で字が読めないのは仕方ないが、暗くてイラストも、何が描いてあるかの解説も読めないときた。
あらかじめほかの方のブログで会場出口にパソコンがあり調べられると知っていたので直筆ノートはさっさとパス。
暗い中うろうろしても仕方ない、しかしダヴィンチの字は小さい。
最後のコーナーはレオナルドの年譜、絵画作品と絡めていろいろかいてある。
さてパソコンに向う。
パソコンの前には「パリ手稿」「マドリッド手稿」などダヴィンチの手稿のファクシミリが勢ぞろい。
パソコンで調べると幽霊の手のようなスケッチが描かれており、これはダヴィンチ派の絵画によく出るものとか、水を重視したダヴィンチは「水の書」を計画したり、潜水技術やらワインの容器を使った実験やらいろいろ面白い。
結局ダヴィンチという人は一切智を夢見たんだと思う。
会場解説では彼の絵画論をあげて絵画こそ彼にとって最高の芸術という解説があったが、おそらく絵画も自然探求もダヴィンチの中で一つなのだろうと思う。
しかし真っ暗の中での手稿対面には驚いた、まことに疲れる展覧会、毎日新聞の展覧会はろくなものがない。