展示作品は昨年の府中市美術館で開催された展覧会のとほとんどが同じで目新しさはない。
しかし展示場所が変わっているのだ、日本間、つまりはたたみの上にじかに置かれている作品もある!
しかしカミーユも日本が好きで北斎の作品に触発されて「波」を作ったことを思えばなかなか面白い趣向だ。
福沢一郎記念館でもらったチケット「二人のクローデル」を観に川口へと行く。
展示会場は二箇所に分かれている、川口市立アートギャラリーアトリアが第一会場でここでは弟の駐日大使ポールのことと、姉のカミーユの作品のうち小作品が展示される。
ポールは日本の余白の美に関心があったとか、能にはまったとかまあ面白い。
第二会場へは送迎バスが運行って僕しか乗らない!
着いた先は国登録有形文化財の「旧田中家住宅」、洋間と日本間があるがそれぞれにカミーユの大きな彫刻が飾られる。
府中の展覧会の記憶も新しいので感想を書くのはやめるが、両手を虚空に伸ばしている「嘆願する女」などがやはり印象的だった。
周知のようにカミーユは晩年30年間精神病院に隔離されることになる。
ポールはカミーユの芸術の復権には力を入れたが、実生活では見舞いをすることすらなかったという。
その冷たさはいったいなんだろうかと考える。
孤独のうちに生涯を終えたカミーユを考えつつ、田中家を後にした。
この展覧会は5/27まで無休ですが巡回はしません。